職業スポーツに従事している人は、全国でおよそ12万人近くいます。ただし、個人に教授する人(コーチやトレーナーなど)を除くと、わずか1万人くらいしかいません。プロスポーツの世界で生計を立てるのは至難の業。しかし、だからこそ挑戦のしがいがあります。
このページでは主にプロスポーツに関わる仕事の内容となり方について解説します。
なお、プロ野球に関わる仕事はこちら、プロゴルファー及びゴルフに関わる仕事はこちら、サッカーに関わる仕事はこちらにまとめました。
スポーツ指導の仕事については本ページのこちら以降をご覧ください。
格闘家
柔道や空手、少林寺拳法などのマーシャルアーツは、K−1やプライドに見られるように、ここ十数年くらいの間に興行スポーツとして大きく成長を遂げました。トレーニングやスタッフ、食事にお金がかかるため、大会に出場してファイトマネーと賞金だけで食べていける人はごくわずかで、多くの人は道場や空手教室を開くなどして生計を立てています。
『格闘技必殺技大全集―一流格闘家のスーパーテクニック、全部教えます! 』
ベースボール・マガジン社 (2005/11)
プロレスラー
国内や海外のプロレス団体に属し、興行試合に出場するプロの格闘技選手のことです。プロレス事業はおもに観戦料や試合を映した映像(DVD、ビデオ)や関連グッズの売上げ、テレビ放映料、レスラーのタレント活動報酬から成り立っています。
プロレスラーになるには志望するプロレス団体の入門テストに合格し、練習生として下積みを経験するなどして試合の出場権を獲得する必要があります。入門テストの内容は各団体によって異なります。成功するには体力や運動神経、忍耐力、精神力だけでなく、キャラクターの構築や派手なパフォーマンスなど、興行としていかに観客を楽しませるかが問われます。まずは国内外にいくつかあるプロレスラーの養成所に入って訓練を重ねるという道もあります。
[PR] 激安!格闘技用品・ウエイトトレーニング器具の通販専門店 ドリームクラブ
力士(すもう取り・関取)
年に6回開催される大相撲の本場所に出場して相撲を取る人のことです。そのうち十両以上の人は関取と呼ばれます。力士の総数は2005年時点で700人以上、関取の数は約70名。
力士になるには相撲部屋に入門する必要があります。入門の条件は「新弟子検査日時点で23歳未満の義務教育を修了した男子」となっており(アマチュア相撲横綱は23歳以上でも可)、最低でも身長167cm・体重67kg以上でなければなりません。(→日本相撲協会)
競馬の騎手(ジョッキー)
競走馬に騎乗して、日本中央競馬会(JRA)や地方自治体が主催する公営の競馬レースに出場する仕事です。
競馬の騎手になるには第1歩として、日本中央競馬会の競馬学校に入学するか、地方競馬全国協会(NAR)の地方競馬教養センター「騎手課程」試験に合格する必要があります。受験資格には年齢や身長・体重などの制限があります。競馬関係の仕事としては、騎手のほかにも馬の調教師やきゅう務員などがあります。
『ズルい騎手―型破りジョッキーたちの驚くべき渡世術
』 高崎武大(著) 東邦出版 (2005/02)
競艇選手
競馬や競輪、オートレースと並ぶ公営競技のひとつ、競艇レースに出場するプロスポーツ選手です。競艇場は全国24か所にあり、現在およそ1500人の選手が活躍しています。競艇選手になるには、全国モーターボート競走会連合会の管轄下にある「やまと競艇学校」に入学し、1年間の合宿訓練を積む必要があります。受験資格は年齢14歳〜20歳の男女で身長170cm以下、体重その他の条件があります。詳しくはこちら(→競艇オフィシャルWEBのやまと競艇学校をご覧ください。
プロボクサー
ボクシングの試合をすることで収入を得る仕事です。プロボクサーになるにはボクシングジムに所属し、日本ボクシングコミッションがおこなうプロテストに合格する必要があります。
プロテストに合格すると原則としてC級ライセンスを交付され、4回戦に出場できます(※4回戦というのは4ラウンドの試合のことです)。C級ボクサーが4回戦で4勝以上すればB級ライセンスに昇格、B級ボクサーが6回戦で2勝するとA級ライセンスを取得できます。亀田3兄弟が大きな話題になっていますが、基本的に日本王者になってもファイトマネーだけで生計を立てるのは難しい世界で、シーンの盛り上がりに期待したいところです。
プロテニスプレイヤー
テニスの試合に出場し、賞金やスポンサーとの契約料などによって収入を得る仕事です。プロテニスプレーヤーになるには全国で開かれるテニストーナメントで活躍する必要があります。詳しくはこちら(→(財)日本プロテニス協会(JTA))をご覧ください。
『テニス教本 』 日本プロテニス協会 スキージャーナル(1999/04)
プロボウラー
ボウリングのトーナメントに出場し、賞金やボウリング場との契約料などによって収入を得る仕事です。プロボウラーになるには(社)日本プロボウリング協会が実施するプロテストに合格する必要があります。合格した後はボウリング場と契約し、レッスンプロとして一般人を指導しながら実力をつけ、トーナメントの賞金を争います。(社)日本プロボウリング協会の会員数は2005年7月現在、1024名です。
もっと詳しく知りたい方は こちらをご覧ください。
『ボウリング上達BOOK―ぐんぐんスコアがのびる 』 酒井美佳(著)
成美堂出版 (2004/12)
プロバスケットボール選手
漫画『スラムダンク』の人気や田臥勇太選手のNBAでの活躍によって、日本ではバスケットボールの人気がこれまでになく高まっています。そうした状況を背景に、2006年にはbjリーグが開幕し、2007年には日本リーグ機構(JBL)傘下の新たなプロリーグが発足します。
選手の雇用形態は年間契約や嘱託、社員などチームによって異なりますが、プロバスケットボール選手になるには、とにかく大きな競技大会で活躍すること、華麗なプレイで観客を魅了することが大切です。また、すでにプロバスケットボールの伝統があるアメリカのNBAやオーストラリアのNBLのチームと契約するという道も開かれています。
プロバスケットボールの世界で働く
プロバスケットボールは日本では生まれたばかりのスポーツビジネスで、bjリーグとJBL傘下の新リーグの2リーグが並立するなど状況は混沌としています。経営参加にせよ職場として選択するにせよ、大きなリスクを抱えることになりますが、同時に大きなチャンスにもなります。
プロスポーツが成功するかどうかは、とにかく観客動員数を伸ばすことにかかっています。地に足の着いた地域密着型の営業努力とともに、広告代理店やメディアを引き寄せて全国的スポンサーを獲得する大掛かりな戦略が必要です。大衆人気が高まるには花形選手の登場に期待したいところですが、花形選手のプロデュースや演出も、ひとつ間違えるとかえって国民の反感を呼んでしまいます。プロバスケットボールの世界を盛り上げるには、優れた選手や監督だけでなく、財務や広報・宣伝、営業、イベントプロデュースなどのプロフェッショナルが必要です。既成概念にとらわれることなく、新しいアイデアと情熱で勝負できる真の意味でのプロが求められています。
→bjリーグ公式サイト
→(財)日本バスケットボール協会 新リーグ オフィシャルサイト →JBL公式サイト
プロスポーツの世界には他にも次のようなものがあります。
|
スポーツの仕事はプロスポーツ界だけではありません。人にスポーツの喜びを知ってもらう仕事、世界のスポーツの水準を上げていくことに貢献する仕事につくという道があります。(マリンスポーツ・水泳の仕事はこちら)
スポーツジャーナリスト/スポーツライター
プロ野球やプロサッカーなどのプロスポーツの現場やアマチュアスポーツの世界を文章で人びとに伝える仕事です。対象となるスポーツが大好きなこともさることながら、人にどうしても伝えたいと思える事柄を文章だけでしっかりと人に印象付ける技術が必要です。文章力はスポーツと同様、日頃の訓練によって強化できます。まずは優れた文章に数多く触れ、語彙や表現、構成の模倣を繰り返して体得し、独自の意見や表現をブレンドしていって「文体」を鍛造することです。
スポーツライターになるには、まず新聞記者やスポーツ誌・一般雑誌の編集者になり、取材や記事づくりの実績を重ね、人脈を築いてからフリーランスになるのが王道です。テレビ局やテレビ番組制作会社に就職するのも良いでしょう。書く仕事ではありませんが、映像で伝えることと文章で伝えることは密接に関係しています。また、外国語が堪能であれば、海外に長期滞在して各国のスポーツシーンを取材し、内外のメディアで紹介するという方法もあります。
ホームページやブログは無償で記事を書いて公開する活動ですが、多くの人が読みたいと思える文章を発表し続ければ、仕事に結びつく可能性もあります。(→アフィリエイター)
スポーツにおけるイメージトレーニングと同じように、まずは自分がなりたい姿を鮮明にイメージできること、本当に伝えたいことは何かを明示できるようになることが大切です。
『「スポーツジャーナリスト」という仕事 』 小田
光康 (著) 出版文化社 (2005/04)
『スポーツライターを目指す人たちへ―「江夏の21球」の盲点 』 手束
仁 (著) メディア・ポート (2005/01)
『サッカーライターになりたい!―サッカーマスコミを目指す人たちへ 』 佐藤
俊 (著) ぴあ (2005/05)
『スポーツジャーナリストで成功する法 』 小林
信也 (著) 草思社 (2004/06)
スポーツフォトグラファー
スポーツプロモーター
各種スポーツ団体やイベント会社に所属して、スポーツイベントの企画や会場手配、スタッフの手配、スポンサーとの交渉、放映権交渉などの一連の仕事をおこなう仕事です。(→イベントプロデューサー)
文部科学省のスポーツ・青少年局職員
スポーツトレ−ナー
競技スポーツの技術アップを目的として、スポーツ選手の技術指導や体力トレーニング、健康管理、傷病予防などをおこなう専門家です。一般的に体育系の大学卒業者で各種競技に優れた成績を残した人がなる傾向があります。 (財)日本体育協会では、競技別指導者資格としてコーチ・上級コーチを認定しています。競技対象は陸上や水泳、サッカー、テニス、ホッケー、バレーボール、体操、バスケットボール、卓球など33種。上級コーチはナショナルレベルのトレーニング拠点で選手を育成して国際的な競技大会で監督やコーチができる指導者を対象としています。
詳しくは財団法人 日本体育協会ホームページ
のスポーツ指導者(資格情報) をご覧ください。こちら(→ スポーツトレーナー)もご参考に。
【関連資格】
公認スポーツ指導者: 詳しくは こちらをご覧ください。
アスレティック・トレーナー
プロスポーツの選手や各種目のスポーツ競技選手に対し、スポーツドクターらとともに障害時の応急処置やリハビリテーションをおこなうほか、平時の健康管理、体力トレーニング、栄養・休養指導、マッサージ、コンディショニングなどをおこないます。医学的な知識やスポーツ理論、トレーニング理論に精通している必要があります。
日本体育協会ではアスレティック・トレーナー向けの資格――「アスレティック・トレーナー」を認定しています。詳しくはこちら(→ 財団法人 日本体育協会ホームページ
のスポーツ指導者(資格情報)及びこちら(→ アスレティックトレーナー)
をご覧ください。
また、鍼灸師やマッサージ師、整体師、柔道整復師などの資格があると有利です。
スポーツ栄養士
スポーツ指導者
サッカーやテニス、バレーボール、バスケットボールなどの分野で、地域のスポーツクラブや公共の運動施設、民間の商業スポーツ施設に属し、愛好者や初心者を対象に各人の年齢・レベル・目的に応じた指導をおこないます。
日本体育協会では、スポーツ指導者の資格としてスポーツリーダーや競技別指導者・上級指導者・教師・上級教師を認定しています。詳しくはこちら(→
財団法人 日本体育協会ホームページ
のスポーツ指導者(資格情報)をご覧ください。
→健康運動指導士
→ 公認スポーツ指導者
スキーインストラクター
全国のスキー場で初心者から上級者まで生徒の実力に応じてスキー指導をおこなう仕事です。スキーは危険が伴うスポーツであるため、指導力だけでなく、安全にじゅうぶん配慮する注意力が必要です。冬場だけの仕事のため、夏は別の仕事をする人がほとんどです。詳しくはこちら(→日本職業スキー教師協会)をご覧ください。
関係する資格に スキーインストラクターがあります。
フィットネスインストラクター・フィットネストレーナー
アスレティッククラブやスポーツジム、フィットネスクラブなどのスポーツ施設に所属し、会員のニーズにあった運動プログラムの提供や健康管理サポートをおこないます。上述した日本体育協会の指導者資格には、フィットネス関係の資格としてスポーツプログラマーや競技別指導者のジエアロビックがあります。
スポーツプログラマーについて詳しく知りたい方は こちらをご覧ください。
エアロビクスインストラクター
エアロビクスとは軽快なテンポの曲に合わせて全身を動かす有酸素運動のこと。若者から中高年まで幅広い年齢層の人が楽しみながらできる健康づくりの運動です。機能解剖学や運動生理学、栄養学などの知識が求められるほか、楽しく運動できる雰囲気づくりが重要です。
関係する資格に エアロビクスインストラクターがあります。
スポーツ施設運営スタッフ
スポーツジムやフィットネスクラブスイミングクラブなど民間及び公共の健康増進施設に所属し、トレーナーのスケジュール調整や施設管理。会計処理、受付、会員拡大に向けてのPRなどを担当します。小さな施設ではトレーナー自身がおこないますが、大きな施設では経理スタッフや総務スタッフなどに専門化されています。
スポーツショップ店員
スポーツショップや大型量販店のスポーツ用品売り場で野球道具やサッカーボール、テニスのラケットなどスポーツ用品を取り扱う仕事をします。店舗で来客対応するだけでなく、地域の学校や公共・民間のスポーツ施設など大口顧客に対して商品の紹介や価格交渉をおこなう営業スタッフもいます。道具の消耗具合のチェックや手入れの方法など、スポーツ用品について各種相談に乗れるだけの幅広い知識が求められます。
販売士の資格(1級〜3級)があると有利です。
|
スポーツ指導に関係するそのほかの資格
|
|
全国の体育系大学・専門学校で取得できます。 |
|
|
全国の体育系大学・専門学校で取得できます。 |
|
|
全国の体育系大学・専門学校で取得できます。 |
|
リクルート進学ネットで関係する資格を調べたい方はこちら(→ 健康・スポーツに関する資格)をご覧ください。
スポーツ業界で働きたい人の人材派遣会社;
スポーツブレインズ:スポーツに特化した人材派遣会社です。
|