獣医
動物専門の医師です。動物病院で診療業務をおこなう人が一般的ですが、大学に残って動物が感染しやすい細菌・ウィルス・寄生虫の研究や動物の繁殖の研究を続ける人、製薬会社に就職して動物用の医薬品を開発する人、国家公務員の家畜防疫官や地方公務員の「と畜検査員」になる人などもいます。獣医になるには大学の獣医学部などを卒業し、獣医国家試験に合格する必要があります。
詳しく知りたい方は『獣医師になるには 』などを読むと良いでしょう。
動物看護師・動物看護士・アニマルヘルステクニシャン(AHT)
動物病院などに所属し、獣医のサポートして動物医療にあたる仕事です。動物看護師になるには、動物看護コースのある専門学校を卒業するのが一般的です。関係する資格としては日本動物看護学会(JASAN)の認定する動物看護師、日本小動物獣医師会(JSAVA)の認定による動物看護師、動物看護専門学校の草分けであるヤマザキ学園・日本動物衛生看護師協会(JAHTA)が認定する動物衛生看護師(AHT)資格、JAHA(日本動物病院福祉協会)が認定するJAHA認定動物看護士などがあります(現在、資格の統一について協議を重ねている模様)。
詳しく知りたい方はこちら(→ 動物看護士)をご覧ください。
【参考書】
『動物看護士・トリマーになるには 』 『動物看護士になりたい 』
野生動物調査員
自然保護や人と動植物の共存を目的に野生生物の現状調査や環境調査をおこない、保護計画を立案します。大学で生態学などを研究し、野生生物調査会社や環境コンサルティング会社に就職するのが一般的です。
動物園飼育係
公立や私立の動物園で餌やりや健康管理、清掃など動物の身の回りの世話をする仕事です。大学の獣医学部や畜産学部などを卒業すると有利な場合があります。公立の動物園で飼育係をするには公務員試験に合格する必要があります。動物飼育係を目指す人は『動物飼育係・イルカの調教師になるには 』などをお読みください。
『ZOOKEEPER
1 (1) 』 青木幸子(著)
講談社 (2006/9/22)
動物の体温を視認できる特殊能力を持つ動物飼育係が奮闘する動物園を舞台にしたコミックです。飼育員を目指す人は必読!
ブリーダー
ショウ用の犬やペット用の犬を血統や資質などを考慮して計画的に繁殖させるのが仕事です。動物を飼育するために必要な知識が求められ、顧客に信用されることが重要です。
『犬のブリーディングテクニック―よりよい子犬を産み育てるためのガイドブック 』
ディーター・フレイグ(著) 川合清洋(訳) 緑書房
(2006/06)
ドッグトレーナー
盲導犬や聴導犬、警察犬、介助犬、救助犬、タレント犬などに育成するため、犬を調教する仕事です。詳しくは『動物訓練士になるには 』などをお読みください。
【参考書】
『犬のしつけと訓練法 』 藤井聡(著) 西東社
(2000/07)
『盲導犬・聴導犬・介助犬訓練士まるごとガイド―資格のすべて・しごとのなかみ 』 日比野清(著) ミネルヴァ書房
(2002/08)
『ドッグ・トレーニングBOOK―訓練&アジリティー競技会に出場したい人のための 』
愛犬の友編集部 (編集) 誠文堂新光社 (2005/03)
家庭犬訓練士
興奮してやたらと吠える犬など問題を抱える犬などをしつけたり、ペットコンテストに出場できるようにトレーニングをおこなったりする仕事です。家庭犬訓練士の経験を積んだ後に、より専門的なドッグトレーナーになる人がいます。家庭犬訓練士は社団法人ジャパンケンネルクラブが認定する民間資格です。ほかにも日本レスキュー協会が認定するドッグインストラクターや日本動物衛生看護師協会(JAHTA)・ヤマザキ動物専門学校が認定するコンパニオン・ドッグ・トレーナーなどの民間資格があります。
トリマー
主に犬に対してシャンプー、カット、染色、ブラシング、爪きり、耳掃除など体の手入れや美容、健康管理をおこなう仕事です。トリマーは正確には社団法人ジャパンケンネルクラブが認定する民間資格です。猫に対して同じことを行なう人はグルーマーと呼ばれます。
【関連資格】
JKC公認トリマー:詳しくはこちら(→ トリマー(JKC公認))をご覧ください。
青山ケンネル公認トリマー:詳しくはこちら( トリマー(青山ケンネルスクール公認)をご覧ください。
【参考書】
『写真でわかるトリマー実践マニュアル 』 今西孝一+福山英也(著) ペットライフ社
(2004/07)
ペットショップ
ペットの卸売り業者や輸入業者、ブリーダーからペットを購入して一般客に販売する仕事です。ペットだけでなくペットフードなどの関連商品も同時に売ります。独立した店舗を構える方法や、ホームセンターやデパートの一角に店を出す方法、無店舗でインターネットや通販を通じて売る方法があります。動物の健康管理や衛生管理にじゅうぶん気をつけることが大切で、さらに犬の登録や狂犬病予防注射、犬の死亡届など、さまざまな法的手続きも必要です。平成17年の動物愛護管理法改正により、動物取扱業の登録要件が厳しくなりました。関連する資格に全国ペット小売業協会が認定する家庭動物販売士の資格や、日本愛玩動物協会が認定する愛玩動物飼養管理士の資格があります。
【関連資格】
ドッグライフカウンセラー:詳しくはこちら(→ ドッグライフカウンセラー
)をご覧ください。
[PR]
【参考書】
『動物販売業のための顧客説明マニュアル―ペットショップ、ブリーダー等が行う事前説明のために 』
日本動物保護管理協会 (著) 大成出版社
(2006/05)
ペット輸入業
昆虫や爬虫類も含めて、日本ではあまり知られていない世界中の珍しいペットを欲しがっている人は数多くいます。そのような顧客のニーズにこたえるため、ペットショップに代行して珍しい品種のペットを入手するのが仕事です。語学力や動物の輸入通関に関する幅広い知識が求められます。
ペットシッター
飼い主が旅行や病気、多忙などの理由でペットの世話ができないとき、飼い主に代わって食事や散歩、健康管理などの世話をする仕事です。愛玩動物飼養管理士の資格があると有利です。詳しくはこちら(→社団法人・日本愛玩動物協会)及びこちら( 愛玩動物飼養管理士)をご覧ください。
動物介護士
年老いたペットに対し、食事や排泄、健康管理などを専門的におこなうほか、飼い主に食事指導をする仕事です。
ペット保険業
飼い主にとって大事なペットが病気や事故などで動物病院にかかる際に必要な費用を補償する保険業です。ペット保険は保険業法が未整備であり、事業免許が不要のため、事業展開が容易ですが、そのぶん信用の構築が重要な課題となります。
ペット葬祭業
飼い主にとって大事なペットが亡くなった際に、人間と同じように葬儀をおこなう仕事です。地方自治体に提出する死亡届の作成代行や、位牌・メモリアルグッズの製作販売をおこなう業者もあります。関連する仕事として、ペット火葬業やペット霊園業、飼い主の悲しみを癒すペットロスカウンセラーがあります。
ペット専用ホテル業
飼い主が旅行や病気、多忙などの理由でペットの世話ができないとき、一時的に預かる仕事です。ペットショップやペット美容室が兼業し、預けている間にトリミングやエステなどのサービスを提供することがあります。
動物介在福祉士・アニマルセラピスト
動物に触れることで人は癒しをおぼえます。動物を利用して高齢者や障害者の精神医療の補助をおこなうことはアニマルセラピーと呼ばれます。動物介在福祉士は動物からの感染症など、高齢者や障害者の安全に注意しながら、動物と触れ合う癒し効果を最大限にするべく医療補助にあたります。アニマルセラピーコースのある動物専門学校などで学ぶと良いでしょう。もっと詳しく知りたいならこちら(→ ドッグ・セラピスト)をご覧ください。
【参考書】
『ペットの力―知られざるアニマルセラピー 』 マーティ・ベッカー
(著) 寺尾まち子(訳) 主婦の友社 (2003/03)
実験動物技術師
医薬品の開発には必ずといっていいほど動物実験が伴います。実験動物技術師は、実験用動物の繁殖業者や大学などの公的研究施設、製薬会社などに所属し、動物実験や実験用動物の繁殖に関わる専門的な仕事をおこないます。実験動物技術師の資格を得るには、こちら(→(社)日本実験動物協会)をご覧ください。
馬の調教師
競馬用の競走馬や馬場馬術・障害馬術をおこなう馬を調教する仕事です。基本的に厩務員として馬の世話からはじめ調教助手などを経て調教師になります。馬の調教師になるには第1ステップとして、調教師・厩務員の養成スクールに通うのが一般的です。
厩務員(きゅう務員)
厩舎で馬の世話をする仕事です。競走馬の厩務員の場合、馬の調教師のもとで馬房の掃除、担当馬の体調チェックや手入れ、飼付け、馬具の取り付け、トレーニングなどをおこないます。
競走馬の厩務員になるには、厩務員養成スクールに通うのが一般的です。日本中央競馬会の競馬学校には、きゅう務員課程があります(受験資格として一定期間の乗馬経験及び牧場実務経験が必要です)。
【参考書】
『競走馬にかかわる仕事―調教師
騎手 厩務員 』 ヴィットインターナショナル企画室
(編さん) ほるぷ出版 (2007/02)
『馬券に役立つJRA調教師大鑑 』 永野昌治+上野達史(著) 東邦出版
(2006/05)
競馬の騎手(ジョッキー)
装蹄師(そうていし)
装蹄師とは、競走馬のような運動量の多い馬の蹄(ひづめ)を磨耗から守るために蹄鉄を打ちつける仕事をする専門家です。関係する資格として、(社)日本装蹄師会が認定する「認定装蹄師」があります。本資格の所持者は日本におよそ500人います。
【参考書】
『装蹄師―競走馬に夢を打つ 』 柿元純司(著) PHP研究所
(1998/08)
牛削蹄師(うしさくていし)
競走馬と異なり運動量の少ない牛の場合、ひづめを定期的に削って形を整える必要があります。この仕事をおこなう専門家は牛削蹄師と呼ばれます。関連する資格に(社)日本装蹄師会が認定する認定牛削蹄師の資格があります。
本資格の所持者は日本におよそ1000人いて、乳用牛や肉用牛を育てる牧場農家のために働いています。
乗馬インストラクター
乗馬を趣味とする人に乗馬の基礎を教える仕事です。詳しくはこちら(→ 乗馬インストラクター
)をご覧ください。
酪農牧場経営 牧場スタッフ
牧場などで搾乳や給餌、飼料の調合、干草づくり、牛舎の掃除、生乳の衛生管理などをおこないます。まずは牧場などでアルバイトや酪農の手伝いをして自分の適性を確認しましょう。(→酪農ヘルパー全国協会)
【参考図書】
『酪農学園大学(獣医学部) 』 教学社
(2006/11/25)
『新しい酪農技術の基礎と実際
基礎編―酪農ヘルパー専門技術員必携 』
中央畜産会+酪農ヘルパー全国協会 (編集) 中央畜産会 (2003/06)
ふれあい牧場経営
動物には癒しの効果があるため、自然の緑に囲まれた環境で動物たちと触れ合える牧場や小さな動物園が増えています。入場料だけで運営するケースもありますが、ペット販売やペットレンタルなどに結びついたところもあります。
初生ひな鑑別師
養鶏業者のために、生まれたばかりの鶏のひながメスかオスか瞬時に判別する仕事です。判別の方法には肛門を開いて生殖突起を確認する肛門鑑別法や羽色によるカラー鑑別法などいくつかあります。初生ひな鑑別師の資格を得るには、(社)畜産技術協会の養成所(名古屋市瑞穂区にある)に入所し、
5ヶ月間の初等教育を経てふ化場で1〜2年の研修の末、高等考査に合格する必要があります。入所条件は高卒相当の学力がある人で満25歳以下、身体強健・視力1.0以上で、入所試験に合格しなくてはなりません。細かい作業と集中力に優れた日本人の鑑別師は海外からも引く手あまたで、ヨーロッパを中心に海外で働くチャンスも広がります。詳しくはこちら(→ 初生ヒナ鑑別師)をご覧ください。
畜産技術者 家畜人工授精師
近年のペットブームの高まりに伴って、以上のほかにもペット関連ビジネスが急増しています。例として、ペットクリーニング業やペット写真館、ペットグッズ製造業、ハンドラー、動物専門運送業者、ドッグカフェ、ペットコンシェルジェ、ペットのお見合い業者、レンタルペット店、アニマルヘルスアドバイザー、ペット鍼灸師、ペットカウンセラー、ペットケアアドバイザー、アニマルプロダクションの経営・スタッフ、ペット探偵、ペット用医薬品・ペットフードのメーカー・商店、ペット栄養管理士などがあります。『ペット業 開業・営業ガイド』は、これらのペットビジネスの仕事内容や市場性、開業に必要な資格や行政手続き、開業までの流れや難易度などを詳しく紹介しています。
平成17年に動物愛護管理法が改正されたことで、動物取扱業は事前の登録(届出ではなく許可)が義務付けられ、登録要件が厳しくなり、違反した際には登録抹消や業務停止命令を受けるケースも出てきました。動物と触れ合う施設やインターネットによるペット販売業も対象となり、動物取扱業を営む営業所ごとに動物取扱責任者を選任するよう義務付けられました。これらは背景として、動物虐待の防止や生命尊重の風潮だけでなく、動物からの感染病防止という意味合いも含んでいます。動物取扱責任者についても『ペット業 開業・営業ガイド』は詳しく説明しています。本書はさらに各都道府県の動物愛護管理に関する行政窓口(平成17年4月1日付)や動物関連団体、動物愛護管理法の条文、動物法務協議会のメンバーとなっている行政書士の連絡先までカバーしており、ペットに関係するビジネスを始めたい、ペットに関わる仕事がしたいという人にとっては必読書と言えるでしょう。
ほかにも家畜人工授精師、養豚・養鶏業、養蜂家など虫の養殖業、昆虫採集家などの仕事があります。動物を扱う仕事についてもっと知りたい方には以下の本がおススメです。
『動物と働く 』
『動物とふれあう仕事がしたい 』
『動物・ペットとふれあう仕事なり方完全ガイド』では、上記以外にもペットロスカウンセラーや動物用医薬品開発者、海獣トレーナー、サファリパークスタッフ、鵜匠、海洋生物調査員、盲導犬歩行指導員、聴導犬訓練士、災害救助犬訓練士、麻薬探知犬ハンドラー、障害者乗馬インストラクター、ホエールウォッチングガイドなど数多くの動物に関する職業を紹介しています。
リクルート進学ネットで関係する資格を調べたい方はこちら(→ 動物を相手にする資格)をご覧ください。
|