自宅で仕事がしたい

 自宅で仕事をするというと日本ではどうも「引きこもり」の印象がついてまわります。しかし、家族と一緒にいられる時間を長く取るには自宅で働くのがベストでしょう。そもそも長いあいだ満員の通勤列車に揺られる生活は労働力のムダというべきです。
  現代はパソコン環境や通信網が発達し、映像を利用したテレビ会議も可能なため、会社でできる仕事の多くは自宅でも出来るはずです。
  ただ、「職場の空気」というのはわりと個人に影響を与えるものです。欧米のオフィスに見られるような、各人がパーティションで区切られた場所で働く環境は、集中力を要する仕事には適していますが、組織性を重んじて何事もグループ単位で仕事をする傾向のある日本の職場には合わないという考え方があります。職場の仲間が何をしているか常に肌で感じられる環境のほうがモチベーションがアップしやすいこともあります。
 現在は昔に比べると仕事のパーツ化が進み、アウトソーシングが盛んになり、在宅でも可能な仕事が増えてきましたが、テレコミューター(自宅勤務)・テレワークに合う仕事、合わない仕事があるようです。

 満員の通勤電車が死ぬほどイヤな人、他人と直に接するのが苦手な方は自宅で仕事がしたいと思うはずです。
 自宅で出来る仕事には次のようなものがあります。

画家・版画家 CGデザイナー イラストレーター
マンガ家 小説家 シナリオライター
ライター  テクニカルライター テープライター 翻訳 校正
フリーのプログラマー WEBデザイナー アフィリエイター
自宅で店を開く 自宅で店を開く(飲食店) 個人投資家   
自宅でサービスショップを開く デスクトップミュージシャン DTPデザイナー
建築模型士 フィギュア原型師    

 内職については本ページ下部のこちらをご覧ください。


【テレワーク】
 政府は仕事と生活の調和(ライフワークバランス)の実現や眠れる労働力の掘り起こしを目的として、ITを活用して自宅で仕事をするテレワーク人口を倍増させる行動計画を策定しています。
 テレワークの形態には大きく分けて「雇用型」と「自営型」があります。 「雇用型」は、さらに従業員の自宅で仕事をする「在宅勤務型」、顧客先などで仕事をする「モバイル型」、郊外のサテライトオフィスなどの施設を利用する「施設利用型」に分かれます。「自営型」は、いわゆるSOHO(Small Office Home Office)事業者――小規模事業者や個人事業者――です。

 IT戦略本部の「重点計画2007」の中では、テレワーク人口を2005年の600万人から2010年には1200万人に倍増して就業人口の2割に引き上げる目標を掲げています。

 具体的な施策としては、企業におけるテレワークの円滑な導入を推進するためのセミナー・講習会の実施や専門相談員を配したテレワーク相談センターの設置、「在宅ワークの適正な実施のためのガイドライン」の周知啓発、育児・介護をおこなう労働者の仕事と家庭の両立をはかるためのテレワーク勤務導入支援などを計画しています。

 詳しくはこちら(→テレワーク人口倍増アクションプラン)をご覧ください。

 
 現在、企業に勤めている方で自宅で仕事がしたいと思っている方は、以下の本をお読みください。社会や企業のテレワークへの対応動向がつかめるだけでなく、自分が属している企業に在宅勤務推進を提案するうえでのヒントが得られるかもしれません。

 『オフィスとテレワーク―情報ネットワーク化時代のワークプレイス』 森川 信男 (著)   学文社 (2005/05)

 『知識創造のワークスタイル 来るべきユビキタス社会における新しい働き方の提案
                        次世代オフィスシナリオ委員会 (編集)   東洋経済新報社 (2004/12/15)



【在宅ワーク/自営型テレワーク】
 
 在宅ワークはテレワークの一形態で、自宅にいてパソコンや通信機器を利用して仕事をするワークスタイルのことです。一般的には「在宅勤務」を除く自営型のテレワークでSOHO事業者を指しますが、保険営業代理店やネットショップ経営のような独立自営の度合いが高い仕事ではなく、請負的にサービスを提供する働き方です。

 在宅ワークの仕事には、翻訳校正WEBデザインCGデザイン、マクロメディア社のFlashを使用したアニメーション製作、筆耕、CADで図面の清書をおこなうトレース(→CADオペレータ)、医療事務代行、経理事務代行、テープ起こし(テープライター)、ウェブライターといった、ある程度の専門性が求められる仕事以外にも、文章入力やデータ入力、アンケート調査の集計・分析、モニター業務、といったさほど専門性が問われない仕事があります。

 SOHO支援サイトには以下のようなものがあります。

 ・日本SOHO協会 SOHOの社会基盤整備と生産性向上の実現を目的として設立された公益法人。
 ・SOHOシンクタンク SOHO事業者に関する調査研究・情報発信をおこなうSOHO支援NPO。
 ・Home Workers' Web 初心者からベテランまで在宅ワーカーに役立つ情報を集めたサイトです。

[PR]  プロワーカーナビ 在宅ワーク・副業・フリーランスのための仕事情報サイト  おてつだいネットワークス

 《参考図書》

 『女性のパソコン―在宅ワーク完全ガイドBOOK (Vol.7)』 白夜書房 (2003/03)

 『パソコン在宅ワーク術 最新版』 白夜書房; 最新版版 (2003/04)

 『パソコン主婦の友在宅ワークハンドブック (主婦の友生活シリーズ)』 サイビズ (2002/04)

 『パソコンでできた おうちdeおしごと大図鑑 (PASOTOMOブックス)』 肥後紀子(著)  サイビズ (2002/11)

 『生きがいを見つけたい「専業主婦」の仕事探し―“小遣い稼ぎ”から“起業”まで、やり方次第で人生も変わる「在宅ワーク」
                                                     はまの出版 (2001/08)



【内職】
 在宅ワークを幅広く定義すると、「内職」も含まれます。
 内職には、部品の組み立て、ラベル・シール貼り、値段付け、袋詰め、アクセサリーづくり、チョコレート包み、裁縫などの仕事があります。
 在宅ワークにせよ、内職にせよ、誰でもできる仕事は概して収入が低く、高い専門知識や技術、スキルが要求される仕事ほど収入が高くなります。
 より高い収入を望むなら、信頼のおける通信講座でスキルを身に付け、資格を取るなどしてから在宅ワークを始めるほうが良いでしょう。


 内職を探すにあたって最も安心できるのは、自治体の内職紹介所に尋ねることです。日本中の自治体すべてにあるわけではないので、まずは都道府県庁や市役所に電話して、内職の紹介業務をやっている部門があるかどうか確認しましょう。例えば大阪府では、昔から委託内職の斡旋事業に力を入れています。

 内職の仕事は、発送手続きや配達の関係で近隣エリアで募集されることが多いので、新聞折込みチラシや折込み求人誌をチェックするのも良いでしょう。近くにある会社であれば悪質な業者ではないか確認するのも難しいことではありません。

 一般的にラベル貼りやアクセサリーづくりなどの内職は、慣れない人がやると時給に換算して100円〜300円くらいにしかなりません。それでも内職希望者が後を絶たないのは、決まった時間に通勤する必要がなく、自由に時間がやりくりできるからです。慣れると手作業自体が楽しくなるという人もいます。



 自宅にネット環境が整っている場合はネットで探すのがベストです。検索すれば、在宅ワークを紹介する会社(内職斡旋所)がいくつかヒットします。
 ところが、なかには前もって登録料やテキスト代、スキルテストの評価代金などと称して最初にお金を要求されるところがあります。こういう会社は悪質なケースが多いため、じゅうぶん気をつけましょう。
 これはネットだけに限りません。インチキチラシによる内職詐欺、悪徳商法も後を絶ちません。信頼性の高い求人誌や新聞に掲載されている場合も、けっして警戒を怠ってはいけません。
 内職商法は特定商取引法で規制の対象になっています。もし困ったことに巻き込まれたり、おかしいな、と思うことがあれば、国民生活センターや地元の警察、消費生活センターなどに相談してください。

 《参考図書》
 『明るい内職』  内職ワーク研究会 (著)   日本放送出版協会 (2002/07)




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