酒造り職人・杜氏
酒造りにはまず材料となる酒米を選定し、その米を蒸して種こうじ・水を加え、樽のなかに仕込みます。高温多湿の環境下で雑菌の繁殖を抑えながら酵母の発酵を促します。このような酒母に、こうじ、蒸米、水を加えてもろみをつくり、一定期間寝かせた後、布袋に入れて搾り、ろ過して調整したうえ瓶詰めします。杜氏はこうした酒造りの工程を管理し、もろみの出来具合をチェックし、細かい調整を加えていきます。
酒づくり職人になるには、蔵元に入って経験を積むのがベストです。あるいは大学の農学部などで醸造学を学んで酒造メーカーに就職する手もあります。杜氏になるには酒づくり職人として5年以上の経験が必要と言われています。(→日本酒造組合中央会) 醸造技術者の欄もご覧ください。
利き酒師・焼酎アドバイザー
顧客の体調や料理、その日の気温や湿度に合わせて日本酒や焼酎をアドバイスする仕事です。(→日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会) 居酒屋・酒屋の経営を目指す人は資格を取るのも良いでしょう。
利き酒師の資格についてもっと知りたい方はこちら(→ きき酒師)をご覧ください。
ソムリエ
レストランなどで料理や顧客の好み・体調に合わせてワインをアドバイスする仕事です。仕入れや在庫管理、温度調整などワインセラーの管理もソムリエの仕事です。ワイン好きはワイン製造メーカーやワイナリーに勤めるというのも良いでしょう。
ソムリエの資格についてもっと知りたい方はこちら(→ ソムリエ)をご覧ください。
【参考図書】
『ソムリエという仕事 』 細川布久子(著) 晶文社
(2002/08)
焼酎職人・焼酎製造工
麦や米などでんぷんを多く含む原材料をよく洗ったうえ粉砕し、水を加えて蒸し、白麹や黒麹、黄麹などのこうじ菌の作用によって糖化させ、酵母菌を加えて発酵させます(1次仕込み)。これに麦や米、さつま芋などの主原料をくわえてさらに発酵させ(2次仕込み)て、アルコール度数15度前後のもろみをつくります。これを加熱し、蒸発した気体を冷却するとアルコール度数の高い蒸留酒(焼酎)の出来上がりです。清酒やワインが醸造酒と呼ばれ、焼酎が蒸留酒に分類される理由は、この蒸留過程にあります。
なお、以上のような工程でつくられる焼酎は乙類に分類されます。これに対して焼酎メーカーなどがつくる甲類焼酎は、糖蜜などをベースとした発酵体を蒸留させてエチルアルコールをつくり、水や風味を加えたものです。
焼酎職人は原材料の選定から始まって温度調節にいたるまで焼酎づくりの工程をすべて管理し、味を確認しながら調整を加えます。
【参考図書】
『知識ゼロからの焼酎入門 』
日本酒類研究会 (著) 幻冬舎 (2004/02)
ビール職人・ビール製造工
ビールの製造工程は大きく麦芽の製造と仕込み工程、醸造工程の3つに分かれます。まず麦芽の製造では、大麦に水を加えて発芽させ、芽が出たところで今度は乾燥させて麦の成長をストップさせます。これを焙燥といいます。続いて根の部分を取り除く(脱根)と麦芽の出来上がり。次に仕込み工程では、必要に応じてコーンやスターチなどの副原料を加えて煮沸し、一定期間寝かせ、でんぷんを麦芽糖に変化させます。泡立ちや泡持ちをよくするためにホップ(クワ科の蔓植物カラハナソウの毬花を乾燥させたもの)を加えてさらに煮沸します。最後に醸造工程ですが、麦汁を冷却させて酵母菌を加えて低温発酵させ、一定期間寝かせて熟成させ、味を確認のうえ瓶詰めをおこないます。
ビール職人はこうしたビールづくりの工程を細かく管理し、味を確認しながら調整を加えます。
【参考図書】
『知識ゼロからのビール入門 』藤原ヒロユキ(著)
幻冬舎 (2004/07)
『ビールの教科書 』 青井博幸(著)
講談社 (2003/08)
『ビール職人、美味いビールを語る 』 山田一巳ほか著 光文社
(2002/05)
ビア・テイスター(資格)
ビールのソムリエです。ビールの美味しい注ぎ方、味わい方、品質の確認方法、原材料と味の関係など、ビールの味に関する専門家です。(→日本地ビール協会認定の資格です)
ビアテイスターの資格についてもっと知りたい方はこちら(→ ビアテイスター)をご覧ください。
ブレンダー
何かと何かを調合してオリジナルの香りと味をつくる仕事です。(ウィスキーのブレンド、コーヒーのブレンドなど)。食品・飲料メーカーで新商品の開発にたずさわります。
バーの経営・パーテンダー
酒類のスペシャリストであるとともにカクテルづくりの名手であることが求められます。日本バーテンダー協会ではバーテンダー技能大会などを主催しています。バーの経営も参考にしてください。 『バーテンダーズマニュアル 』などが参考になります。
ティーブレンダー
紅茶のメーカーや紅茶専門店に所属し、複数の産地・種類の茶葉をブレンドしていろんな香りや味の紅茶をつくる専門家です。各産地の茶葉の特徴について熟知し、その特徴を生かせるブレンドができなくてはなりません。また、メーカーに勤務するティーブレンダーは、茶葉の出来具合によって異なる紅茶の微妙な味を統一できるようにする必要があります。
ティーブレンダーになるには紅茶メーカーや紅茶専門店に就職する必要があります。同時に「美味い紅茶」をたくさん飲んで味覚を鍛え、その美味さが何に由来するのかという紅茶づくりの本質をつかむ必要があります。
ティーインストラクター
ティーパーティーを開いていろんな種類の紅茶を紹介し、紅茶の判定や上手な紅茶の入れ方をレクチャーする仕事です。日本紅茶協会の養成講座を1年受講するとジュニアの資格がもらえます。その後、5年間の実務経験があればシニアの受験資格が与えられ、さらに10年間の実績を重ねるとマスターの受験資格が与えられます。紅茶の取り扱い業者や販売店、カフェの経営・勤務に役立つほか、シニア以上だとカルチャーセンターや紅茶セミナーで講師を務めるチャンスもあります。
ほかにも関連する 日本茶インストラクターや 日本中国茶普及協会 認定初級インストラクターがあります。
【参考図書】
バリスタ
おもに立ち飲みスタイルのコーヒーショップで、エスプレッソマシンを用いてエスプレッソやカプチーノなどをつくる仕事です。
イタリア語のbaristaはやバル(bar)で働く人――つまりバーテンダー――の意味で、本国イタリアでは夜にはお酒をつくる仕事もします。気温や湿度に合わせて豆の挽き方やタンピング(粉を押し固める作業)の力加減を微調整したり、カプチーノをつくるのにホイップされたミルクを色んな形にかたどるなど職人技が求められます。
バリスタになるには、カフェビジネス・コースのある調理専門学校やカルチャースクールのバリスタ・セミナーで学んでコーヒーショップに雇用される必要があります。自分でショップを経営するオーナーバリスタもいます。
【参考図書】
『バリスタ教本 』 旭屋出版「カフェ&レストラン」編集部
(著) 旭屋出版 (2002/07)
『バリスタ・ブック―トップバリスタのすべて 』 横山千尋(著)
旭屋出版 (2006/06)
『トップバリスタの技術 』 旭屋出版
(2005/05)
他にもコーヒー豆販売店・喫茶店経営・嗜好品メーカー勤務 酒造メーカー勤務などの仕事があります。
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