伝統芸能が好き
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歌舞伎俳優
 歌舞伎座、国立劇場、松竹その他の劇場で歌舞伎を演じる伝統芸能者です。歌舞伎役者になれるのは、なにも歌舞伎役者の家に生まれた男子だけに限りません。日本舞踏や伝統音楽の素養を身につけ、歌舞伎役者に弟子入りするか養成所に入所できれば可能性があります。
  ちなみに文部科学省管轄の独立行政法人・日本芸術文化振興会では、歌舞伎を含むさまざまな分野の伝統芸能伝承者を養成する研修制度を実施していますので、真剣に取り組むつもりがあれば応募してみるのも良いでしょう。(→独立行政法人・日本藝術文化振興会の「養成事業」)

 『伝統芸能家になるには』 佐貫百合人(著) ぺりかん社 (2000/03)
 『歌舞伎ハンドブック』 藤田 洋(著) 三省堂 改訂版 (2000/05)
 『歌舞伎修業―片岡愛之助の青春』 松島まり乃(著)  日本放送出版協会 (2002/07)
 『舞台裏おもて―歌舞伎・文楽・能・狂言』 山田 庄一ほか  マール社 (2006/04)

竹本(義太夫演奏者)
 義太夫とはもともと浄瑠璃(→浄瑠璃師)の流派のひとつで、棹の太い三味線を伴奏にして独特のふしで物語を語ることです。竹本とは義太夫節を創始した竹本義太夫の名前に由来し、歌舞伎において場面の状況や登場人物の心理を唄い語る(太夫)、もしくは義太夫三味線を演奏する人を指します。(→義太夫協会) 
 竹本になるには義太夫のお稽古場などに通い、三味線や語りの技(わざ)が認められる必要があります。文部科学省管轄の独立行政法人・日本芸術文化振興会では、長唄を含む各分野の伝統芸能伝承者を養成する研修制度を実施しています。(→独立行政法人・日本藝術文化振興会の「養成事業」
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鳴物演奏者(歌舞伎)
 歌舞伎の舞台で、大太鼓や小太鼓、大鼓、太鼓、笛などの邦楽器を演奏する伝統芸能者です。文部科学省管轄の独立行政法人・日本芸術文化振興会では、3年に1度、歌舞伎鳴物演奏者の研修生を募集しています。詳しくはこちら(→独立行政法人・日本芸術文化振興会の「養成事業」) をご覧ください。
太神楽師獅子舞演者
 太神楽(だいかぐら)というのは、伊勢神宮と熱田神宮に発祥する伎楽(ぎがく)あるいは散楽(さんがく)の一部で、元来は神社への奉納や氏子への祈祷(悪魔祓い)を目的とした伎芸です。江戸幕府の初期には獅子舞が氏子たちの家をまわってお祓いをする風習が一般化し、獅子舞の余興として寄席芸能が生まれました。太神楽師は獅子舞や舞踊のほか、投げもの(輪投げ・ナイフ投げ他)や立てもの(皿回しなど)といった曲芸や長唄、寄席囃子などをおこないます。
 文部科学省管轄の独立行政法人・日本芸術文化振興会では、太神楽(だいかぐら)の研修生を募集しています。詳しくはこちら(→独立行政法人・日本芸術文化振興会の「養成事業」) をご覧ください。
 なお、全国各地で正月などにおこなわれる獅子舞の演者になりたい場合は、各神社や郷土芸能に詳しい人に尋ねてみてください。

 『日本大神楽事典』 柳貴家 勝蔵(著)  彩流社 (2006/09)
 『道ゆく大神楽―獅子舞と曲芸の芸能史宮尾 与男 (著)  演劇出版社 (2006/01)

能楽師
「能楽」は平安時代に成立した猿楽が発展したもので、おもに歌舞劇を中心とした「能」と、能の合間に演じられるこっけい芸・物まね芸が発展した「狂言」から成り立っています。能は、能舞台のうえで能面をかぶり、地謡(じうたい)や囃子(はやし)の伴奏に合わせて踊り演じる歌舞劇で、役柄としては主役のシテとその相手方をつとめるワキ、狂言をおこなう狂言方(→狂言師)、伴奏音楽を担当する囃方、コーラスを担当する地謡、黒子役の後見などがあります。 シテ方には観世流と金春流、宝生流、金剛流、喜多流の5つがあり、ワキ方は福王、宝生、高安の3流がああります。囃子方は笛方、小鼓方、大鼓方、太鼓方にわかれ、それぞれいくつかの流派があります。 詳しくはこちら(→社団法人・能楽協会)をご覧ください。
 能楽協会に属する能楽師はおよそ1500人で、国立能楽堂や観世能楽堂のほか、全国にいくつかある能楽堂で公演しています。能楽師になるには基本的に各流派の宗家のもとで謡や仕舞の稽古をして、師範となるべく修行を重ねる必要があります。
 なお、能楽三役(ワキ方・囃子方・狂言方)については、 独立行政法人・日本芸術文化振興会でときおり研修生を募集しています。詳しくはこちら(→独立行政法人・日本芸術文化振興会の「養成事業」) をご覧ください。

 『能楽師』 アルメン・ゴデール(著) 小野 暢子 (翻訳)  ブリュッケ (1997/12)
 『能楽ハンドブック―「能」の全てがわかる小事典』 小林 保治 (編集)  三省堂 改訂版 (2000/10)

狂言師
 狂言は能楽のひとつで、能の合間に演じられる「間狂言」と、能とは独立して別に上演される「本狂言」のふたつに分かれます。現在、大蔵と和泉の2流があります。和泉流宗家の和泉元彌(いずみもとや)氏は派手なパフォーマンスでメディアの脚光を浴び、有名になりました。
 狂言師になるには宗家のもとで狂言の稽古をして、師範になるべく修行を重ねる必要があります。また、独立行政法人・日本芸術文化振興会の研修制度を利用する道もあります(狂言師は能楽三役に含まれます)。詳しくはこちら(→独立行政法人・日本芸術文化振興会の「養成事業」) をご覧ください。

 『狂言ハンドブック―「狂言」のすべてがわかる小事典』 油谷光雄(編集) 三省堂改訂版 (2000/10)
 『女性狂言師でごさる―和泉流姉妹の狂言世界』 和泉淳子+三宅藤九郎 (著) 廣済堂出版 (1999/05)


浄瑠璃師
 歌舞伎の舞台などで節をつけて語りを披露する伝統芸能者です。元来は、人通りの多い道端で中世末期の御伽草子のひとつ『浄瑠璃十二段草子』の情話や仏教関連の霊験譚を、節をつけながら人びとに語ってきかせたことに始まる伝統芸能で、三味線の導入によって江戸時代に大きく発展。義太夫節が派生して傀儡(くぐつ)子の人形芸を引き継ぎ、人形浄瑠璃が生まれて文楽が発展したほか、長唄や地唄の母体にもなりました。現在のところ、義太夫節や常磐津節、清元節、宮薗節、河東節、一中節などが残っています。
 浄瑠璃師になるには、各流派の師匠のもとで三味線や謡(うたい)の修行を重ねる必要があります。(→義太夫演奏者
文楽技芸員人形浄瑠璃師
 文楽(ぶんらく)はもともと人形浄瑠璃の一派に過ぎませんでしたが、現在ではその代名詞的な存在となっています。文楽を構成するのは、太夫と三味線弾き、人形つかいの3種類の技芸員で、財団法人・文楽協会に属して(契約して)、東京・国立劇場や大阪・国立文楽劇場、その他の地方公演をおこなっています。詳しくはこちら(→財団法人・文楽協会)をご覧ください。
  独立行政法人・日本芸術文化振興会では文楽技能員の研修制度を実施しています。詳しくはこちら(→独立行政法人・日本芸術文化振興会の「養成事業」) をご覧ください。

 『文楽の研究』 三宅 周太郎(著) 岩波書店 (2005/08)
 『文楽のツボ』 葛西聖司(著) 日本放送出版協会 (2006/05)

俗曲師(ぞっきょくし)
 舞台や演芸場、料亭のお座敷などで、三味線を弾きながら長唄や小唄、端唄、さのさ、都都逸(どどいつ)をうたったり、「深川」や「かっぽれ」といったお座敷芸・踊りを披露したり、寄席で囃子を演奏したりする伝統芸能者です。
 俗曲師になるには、一般的に、三味線や長唄、小唄などの師匠のもとに弟子入りする必要があります。なお、文部科学省では長唄を含むさまざまな分野の伝統芸能伝承者を養成する研修制度を実施していますので、こうした制度を利用するのも良いでしょう。(→独立行政法人・日本藝術文化振興会の「養成事業」)

 『うめ吉 今昔うたくらべ ライブ2006~at SHIBUYA DUO MUSIC EXCHANGE~

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日本舞踊家
 日本の伝統的な舞(すり足で体をひねるなどの動作を見せる――神楽舞や延年舞、能楽など)や踊[をどり](足を踏み鳴らす動作が基本―念仏踊りなど)をおこなう伝統芸能者です。日本舞踊の流派は200以上ありますが、なかでも有名なのは花柳流、藤間流、若柳流、西川流、坂東流の五大流派です。
 日本舞踊家として生計を立てるには、各流派の師範のもとで修行し、認められて師範となり、教室を開いて生徒を募集する必要があります。

 『日本舞踊ハンドブック』 藤田 洋 (著)  三省堂 (2001/12)

落語家
 落語とは話し手が座布団の上に座って、庶民の暮らしの些細なできごとを面白おかしく話す伝統的な話芸です。定番の古典落語と新作落語の2つに分かれます。落語家は寄席や演芸場で、あるいはパーティー会場や福祉施設などに出向いていって落語を演じます。東京と大阪でおよそ700人の落語家がいます。落語家になるには、大学や高校の落語サークルに入って話芸を磨き、憧れの落語の師匠に弟子入りするのが一般的です。若いうちに弟子入りするのも良いですが、ある程度の社会経験を積んでから落語家になるほうが話に味が出ると言う人もいます。(→(社)落語協会

 『落語家になりたい!』 春風亭正朝(監修) 河出書房新社 (2005/6/21)

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