本が好き 書く仕事がしたい 調べものが好き

 本が好きな人と文章を書くのが好きな人は必ずしも一致しません。ここでは本を読むのが好きな人向きの仕事を紹介します。文章を書く仕事がしたい方はこちらをご覧ください。  

校正
 出版社や新聞社、あるいは校正の専門会社や印刷会社などで、原稿を試し刷りしたゲラ刷りに誤植がないかどうか、あるいは著者の原稿自体に誤記や事実誤認がないかどうかチェックする仕事です。校正の対象は出版物だけでなく、カタログやカレンダー、社史などもあります。ホラー作家の倉阪鬼一郎氏はもと校正者で、業界の裏話を『活字狂想曲』で興味深く伝えています。言葉の正確な用法や正しい文章を追求するという点では、文学者を志す人にお勧めの仕事のひとつでしょう。


 ケイコとマナブ.netでもっと詳しく知りたい方はこちら(→ 校正者 )をご覧ください。
 
 
実例校正教室 実例校正教室
日本エディタースクール
2000-12
by G-Tools
 
誤記ブリぞろぞろ―校正の常識・非常識 誤記ブリぞろぞろ―校正の常識・非常識
野村 保惠
日本エディタースクール出版部 2005-10
by G-Tools


図書館司書図書館勤務
 公共図書館の数は大学の図書館等も含め、全国でおよそ2700館。蔵書数は3億冊を超え、登録者数は約4千万人と言われています。
 図書館司書の仕事は図書館で貸出・返却業務をおこなうほか、図書館に置く本の選択・購入や分類整理(目録の作成・編成)、配架、修理、製本、利用者の「こんな本を探している」といった問い合わせに応じて資料を探したり、本に親しんでもらうために館内イベントを企画運営をしたりすることです。他にも基本方針や図書館規則の策定・施行、予算案の作成・執行、決算報告の作成・報告、調査統計の作成・分析、地域への広報活動などがあります。
 図書館司書の資格は、大学で必要な単位を取るか大学の司書講習を修めると取得できます。公立図書館で働くには基本的に図書館司書であることが望ましいですが、司書の資格がなくても県立図書館なら県庁、市立図書館なら市役所の職員になれば、配属される可能性があります。(→地方公務員になりたい

 もっと詳しく知りたいならこちら(→図書館司書) をご覧ください。

 アデコで専門的文書管理の派遣仕事を探す方はこちらへお進みください(大学の図書館業務の派遣仕事などもあります)。

【参考書】

司書・司書教諭になるには
司書・司書教諭になるには
森 智彦 ぺりかん社 2002-02

関連商品
図書館員への招待
なりたい!!学芸員・司書
図書館司書という仕事
涼宮ハルヒの陰謀
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 『図書館戦争』 有川浩(著)  メディアワークス (2006/02)
 公序良俗と人権侵害を楯にした超法規的検閲に対抗して立ち上がるする"闘う図書館"小説!


 

司書教諭
 学校の図書館で司書の役割を果たします。一般的な司書業務のほかに、学校行事への協力、教師の教材準備に対する支援、読書会の企画・運営などもおこないます。 司書教諭になるには「学校経営と学校図書館」「学校図書館メディアの構成」「学習指導と学校図書館」「読書と豊かな人間性」「情報メディアの活用」の5科目それぞれを2単位ずつ合計10単位を履修し、教員免許を取得する必要があります。
 
司書教諭という仕事 司書教諭という仕事
渡辺 重夫
青弓社 1999-04
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司書教諭のあなたに期待する 司書教諭のあなたに期待する
山崎 慶子 平塚 禅定
全国学校図書館協議会 2003-08
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司書教諭1年生―授業・子どもがこんなに変わる 司書教諭1年生―授業・子どもがこんなに変わる
浅井 稔子
全国学校図書館協議会 2004-01
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国立国会図書館勤務 (→国立国会図書館


出版社勤務
 出版社の仕事は編集者だけではありません。以下のような営業の仕事や版権エージェントの仕事、自費出版や企画出版のプロデュース(→自費出版プロデューサー)、エディトリアル・デザイナーDTPデザイナー、そのほか一般企業と同様に総務経理システムといった管理業務や広報・広告部門の仕事もあります。

取次営業
 出版取次会社や大手書店に対し、新刊書籍・新刊雑誌の紹介や受注交渉・納品・集金・配本トラブルへの対応等をおこないます。

広告営業
 情報誌や雑誌は読者が支払う代金からの収入よりも広告収入によって成り立っているケースがほとんどです。広告営業は特集記事と連動した広告を提案したり広告の企画アイデアを広告主に提案するなどをして既存の広告主との関係を維持・発展させるとともに、新規広告主を開拓します。

 マスコミ就職読本 2009年度版 1 入門篇 (2009)』 創出版 (2007/09)  

 マスコミ就職読本 2009年度版 2 新聞・出版篇 (2009)』 創出版 (2007/10)

 『地方マスコミ就職ナビ〈2008〉』 オフィスゆきざき&地元クリエイターズ (編集) メディアファクトリー (2006/10)
 中央のマスコミは競争が驚くほど激化していますから、地方のマスコミを狙うというのもひとつの手でしょう。

 『出版社合格への道―あなたの夢は必ずかなう!!』 冨板 敦 (著) 早稲田経営出版; 第6版版 (2006/09)

 『出版業界横入りガイド―才能はあるのにコネがないと嘆くアナタのために…』 山田 ゴメス (著)  宣伝会議 (2004/01)


取次会社勤務
 出版取次会社は数千ある出版社と1万以上ある書店を結びつける卸問屋(=商社)で、書籍流通の要となっています。書籍流通における取次会社の機能は、需給調整・集荷分散・物流・返本処理・代金回収・小売店(書店)支援など。日本出版取次協会に加盟している会社はおよそ30社あります。取次会社の仕事にはおもに以下のようなものがあります。

仕入れ
 新刊本や重版本の仕入れ業務をおこないます。出版社の営業による紹介活動の受け入れ窓口として、仕入数量の決定やアドバイスなどをおこないます。

情報システム
 数千ある出版社と数万ある書店を結びつける取次ぎビジネスにコンピュータ・ネットワークは欠かせません。システム担当は、物流システムや会計管理、小売店の店頭業務支援・バックヤード業務支援のシステムなどさまざまなネットワークシステムの構築・改善・導入をおこないます。情報技術やシステムエンジニアリング、関連業務に精通するだけでなく、書籍ネットワークの将来を見据える先見性が求められます。(→一般企業の情報システム部門

書店支援
 書店(小売店)の販売促進を目的に、各種イベントの企画・運営、ブックフェアの提案、売り場の改善提案、受発注、商品確保、発送事故への対応、情報システム担当が構築した小売店業務支援システムの運用サポートなどをおこないます。


版権エージェント
 書物その他の著作権というのは、著作者自身に帰属し、譲渡が不可能な人格権(内容を改変する権利など)と譲渡が可能な財産権に分かれます。この著作財産権を一般に版権といい、作品の出版や複製、販売が可能な権利です。版権には出版権や翻訳権・翻案権のほか、上演権や上映権、演奏権、展示権、公衆送信権などがあります。版権エージェントはこうした版権(ライセンス)を売買する仕事です。出版物の場合、一般的に出版社自身や出版社の傘下にある会社が版権エージェントになりますが、独立系で海外出版物の版権(翻訳権など)を扱うエージェントや、国内のアニメ・漫画等を海外に紹介して版権を売るエージェントもあります。
 海外のコンテンツの版権を買い付ける仕事では、全世界のマーケット(本の場合はブックフェアなど)に出張し、売れ筋の出版物の版権売買交渉をおこないます。ニューヨークやロンドン、パリに事務所を設けて海外マーケットに精通したエージェントもあります。外国語での交渉能力のほか、国内のマーケットにどれだけ受け入れられるかを見定める「目利き」の能力も求められます。
 いっぽう日本のコンテンツ創造能力が世界的に認められる傾向にあるなか、日本のコンテンツを海外マーケットに紹介し、有利な条件で版権を売り込む人材が求められています。(→キャラクタービジネス
 いずれにせよ、大学で国内外の著作財産権に関する法律を学び、高度な外国語能力を身に着けておけば有利に働きます。
 音楽著作権に関する仕事はこちら(→音楽出版社
 →特許のプロになりたい



DTPデザイナー
 DTPとはデスクトップ・パブリッシングの略で、パソコン上で出版物・印刷物のデザインやレイアウトを定め、多くの場合、版下の作成までパソコン上でおこなう仕事です。デザインセンスや色彩センス、印刷の知識などが求められます。DTP関連の資格には、(社)日本印刷技術協会(JAGAT)が認定する「DTPエキスパート」資格試験のほか、労働省・技能検定の中に含まれるDTP技能検定や日本経営協会などのDTP検定、DTPに関係するアプリケーションソフトの利用技術についてアドビ認定エキスパートなどのベンダー資格があります。活躍の場は、出版社や広告代理店、印刷会社、デザイン会社などで、なかには印刷物のデザインだけでなくWEBデザインも手がける人がいます。小規模の出版社ではDTPの知識が豊富な編集者が重宝されますし、フリーペーパーを発行したい人もDTPの知識があると制作費の負担が少なくなります。(→WEBデザイナー

 ケイコとマナブ.netでもっと詳しく知りたい方はこちら(→ DTPデザイナー・DTPオペレーター)をご覧ください。

 DTPオペレーターの派遣仕事を探す方はこちらをご覧ください。
DTP&印刷ガイドブック―基礎から始めたいデザイナー、編集者のための DTP&印刷ガイドブック―基礎から始めたいデザイナー、編集者のための
玄光社企画編集部 玄光社 2003-03

新詳説 DTP基礎 プロとして恥ずかしくないデザインの大原則 DTPデザイナー1年生―プロになる前に知っておきたい!仕事の中身と進め方 明解クリエイターのための印刷ガイドブック (DTP基礎編) デザイン、DTPのためのフォントの鉄則―Mac OS 9/X両対応

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装丁家
 本の表紙や背表紙、しおりの紐、帯、ブックカバーなどの外観デザインを担当する職人です。美術系の大学でデザインの基礎を学び、装丁を手がけるデザイン事務所に就職するのが一般的です。(→エディトリアルデザイナー

エディトリアル・デザイナー 古本屋経営

せどり
 日本で出版される本の数は膨大です。本はとてもかさばるので、引越しなどの機会に購入した個人の手を離れ、一般古書店やフランチャイズの古本屋に流れます。フランチャイズの書店では本の価値を正しく把握している店員が少ないため、古本流通の世界で高い価格で取引されている本が意外と低価格で売られていることがよくあります。「せどり」は高価格で販売できそうな本を探して安く買い求め、ネットオークションなどに出して利ざやを稼ぐ仕事です。         
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自費出版プロデューサー
 世の中には本を読む人より本を書きたい人のほうが多いと極論されるほど、自分の書いたものを出版したいというニーズがあります。そこで自費出版の会社がいくつか設立され、大手出版社でも自費出版の部署をもつところが増えてきました。依頼者が全費用を負担するコースだけでなく、企画出版と称して費用を折半するコース、出版社が校正や執筆の一部も代行するコースなどさまざまです。

書店経営
 コンビニ・キオスクでの書籍販売やネット販売によって、地域の中小書店は減少傾向にあります。書店は本を売る店というよりと文化を売る店ととらえなおすべきでしょう。始めるとしたらヴィレッジ・ヴァンガードのような関係するCDやDVD、玩具、雑貨などを一緒に揃える店、趣味性を強く押し出したセレクトショップ(専門店)、小さなカフェを併設した店などが良いでしょう。ただし、カフェを併設する場合、保健所の食品衛生課に営業許可を申請する必要があります。各店に少なくともひとり食品衛生責任者を置くことが義務づけられていますが、保健所が実施する食品衛生責任者になるための講習会を受講すれば取得できます。
 本の仕入れは取次会社に相談しましょう。古書店やカフェ併設などをしなければ特定の許認可は不要で、個人経営の場合は通常の開業手続きとして税務署への開業手続きのみが必要になります。


 『図解 斎藤一人さんに教わった「強運をよぶ本屋さん」の成功法則実践ノート』 池田光(著)  イーストプレス (2005/06)
 『新世紀書店--自分でつくる本屋のカタチ 』 北尾トロ・高野麻結子(著) ポット出版 (2005/4/15)
 『ブックカフェものがたり―本とコーヒーのある店づくり』 矢部智子・今井京助(著) 幻戯書房 (2005/12)
 『暴れん坊本屋さん(3) 』 久世番子(作) 新書館 書店を舞台にしたマンガです。


書店員
 大小資本による書店に従業員として雇われて書籍を販売する仕事です。カウンター業務だけでなく、商品の補充や発注などの仕事があります。ただの店員という意識ではなく、自分が経営するとしたら何をすべきか、現在どんな経営問題があって、それを解決するには何をすべきか、など店長になったつもりで考えながら働く気持ちが必要です。 大手の書店では総務系の仕事経理、物流などの仕事もあります。
 本の流通の最前線で活躍する書店員の推薦コメントは、批評家以上に影響力があると言われています。

 『本屋さんの仕事 太陽レクチャー・ブック005』 中山亜弓ほか著 平凡社 (2005/11)
 『配達あかずきん』大崎 梢 (著)  東京創元社 (2006/5/20) 書店員とアルバイト生が探偵役となる初の本格書店ミステリです。
 『十八の夏』 光原 百合 (著)  双葉社 (2004/06)  書店の仕事現場を描いた「ささやかな奇跡」を収録




古本屋・古書店
 古書市場や顧客からの買取りによって本を仕入れて販売します。最近はちょっとしたカフェを付設した古本屋や自分の好きな本だけをセレクトした古本屋が流行っています。店舗をもつにはある程度のもとまった資金が必要です。 まずは古本屋でアルバイトをして商売の基本を知るのが良いでしょう。または、ネット上に古本屋を開いたり、ネットオークションに参加してみてはいかがでしょうか。古本屋の開業には都道府県の警察を通じて公安委員会に古物営業法にもとづく古物商の許可を申請する必要があります。

 『ぼくはオンライン古本屋のおやじさん』 北尾トロ(著) 筑摩書房 (2005/2/9)
 『本屋さんになる!』 書店・古書店を独立開業するためのアイデアとノウハウ』 岡崎武志+CWS (編集) メタローグ (2004/7/14)
 『東京バンドワゴン』 小路幸也 (著) 集英社 (2006/04)
 古書店を経営する大家族を描いた作品です。


ほかにも大学や企業の研究職、シンクタンク勤務などの仕事が本好きに向いているでしょう。
 ※「スキルや経験はじゅうぶんではないけどどうしても出版業界で働きたい」という方には、以下のような人材派遣会社に登録することをお勧めします。

 トーハン・コンサルティング:取次会社のトーハンが運営する出版業界専門の人材派遣会社です。
 東京読売サービス:読売新聞社が運営する人材派遣会社です。
 マスメディアン:宣伝会議が運営するマスコミ・広告界の総合人材サービス会社です。

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