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警察職員として働いている人は全国でおよそ30万人。このうち約85%がいわゆる警察官です。
警察官になるには、国家公務員試験に合格して警察庁に所属する方法と都道府県警に採用される方法の2つがあります。警察庁はおもに都道府県警に対して業務を指導する監督官庁で、行政官僚色の濃い仕事を担当します。
地方自治体の警察官になるには、各都道府県警が実施する採用試験に合格する必要があります。ただし、合格しても必ず採用されるわけではありません。
受験資格は各都道府県によって異なります。採用試験は1次試験と2次試験に分かれ、1次試験は「教養試験」と「論文試験」「適性試験(2次試験に組み込まれているケースもあり)」からなっています。複数の都道府県で共通の「共同試験」制度があるため、同じ共同試験に加わっている都道府県で併願することができます。2次試験は面接試験です。
各自治体の採用情報へは、こちら(→財団法人 地方自治情報センターの市町村職員採用情報からリンクをたどると便利です。
犯罪の巧妙化により、近年は特殊技能や特殊知識をもつ人を中途採用する傾向が高まっています。サイバーポリス化を推進するためにコンピューターセキュリティの専門家を採用するほか、生物学や薬学、法医学、心理学の専門家を中途採用することもあります。
警察庁職員の採用についてはこちらをご覧ください。
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警察官と警察官を目指す人が読んでいる国内でただ一つの警察月刊誌です。(年間購読)
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商社マンを経て警察官になった経験をもつ北芝健が、現場体験をベースに警察のウラガワを描いた本。
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警察の仕事には以下のようにさまざまな職種があり、昇進の際に希望を出すことによって興味のある部署に配属されるチャンスが得られます。山が好きな人には山岳救助隊、ライフル射撃の得意な人にはSAT、海や船の好きな人には水上警察が向いているでしょう。
警察の仕事は大きく刑事警察、交通警察、地域警察、生活安全警察、警備警察の5つに分けられます。
刑事警察
―捜査第一課
殺人・強盗・放火・誘拐といった凶悪犯罪や航空機・列車の事故、ハイジャックや爆破事件などの特殊犯罪を扱います。捜査の流れは、まず現場で実況検分や聞き込み捜査、証拠品の押収をして、署では被害届を作成します。容疑者が特定された場合には逮捕または任意出頭を促し、取調べや調書の作成をおこない、検察庁に送致します。
―捜査第二課
詐欺・横領・贈収賄・選挙違反・金融犯罪・コンピューター犯罪といった知能犯捜査を扱います。最近は高度なIT技術をもつ技術者を中途採用する傾向が高まっています。
―捜査第三課
自動車や自転車泥棒、通貨偽造、空き巣などを扱います。
―捜査第四課
銃器取締りや賭博・ノミ行為・覚せい剤・闇金融など暴力団に関わる犯罪を取り締まります。
―鑑識課
事件現場に残されたさまざまな遺留品(指紋や足跡、髪の毛、体液など)を収集あるいは写真撮影をして、犯人特定に利用します。
警察犬指導士は鑑識課に所属し、特に嗅覚に優れた警察犬を指導して事件の際に遺留品を探すほか、麻薬の捜索や犯人追跡などに役立てます。
―国際捜査課
在日外国人や在外日本人の犯罪を扱うほか、ICPO(国際刑事警察機構)と連携して国際的な犯罪捜査や国際手配をおこないます。
(→国際捜査官)
―科学捜査研究所
事件現場で採取された指紋や体液のDNAの鑑定、文書の鑑定、プロファイリングなどの科学捜査をおこないます。ここで働く職員は、各警察本部が警察官とは別枠で一般職員として採用します。
沢口靖子主演のテレビドラマシリーズ『科捜研の女』で一般にもよく知られるようになりました。
ほかにも暴力団の現状把握を専門におこなう暴力団捜査課、他県との連携をはかる捜査共助課などがあります。
交通警察
交通警察の仕事はスピード違反や駐車違反、飲酒運転、無免許運転などを取り締まるだけでありません。安全で円滑な交通状態を維持するため、交通要所に設定されたテレビカメラ・車両感知機で集められたデータをもとに交通情報を市民に提供し、ITS(高度道路交通システム)の運営や事故防止のための交通安全教育活動、信号機のコントロールなどをおこないます。
―交通機動隊(白バイ隊員)
主要道路の交通安全のためスピード違反や暴走行為を取り締まるほか、国内外の要人警護、マラソン・駅伝大会でのランナーの先導を務めます。白バイ隊員になるには、都道府県警の採用試験に合格し、各警察署に配属されて実務経験を積んだ後、希望を出すことです。熱意と適性によって配属される可能性が高まります。女性の白バイ隊員もたくさん活躍しています。
地域警察
おもに交番に駐在し、地域を巡回して被害届や拾得届、失踪届の受理や防犯指導、交通事故の処理など地域に密着して幅広い業務をおこないます。ほかにも人が多く集まるイベントで市民の安全を守るため雑踏警備をします。
―鉄道警察隊
鉄道駅構内に駐在して列車や駅構内の治安を維持し、痴漢やスリの取り締まり、人身事故の際の人命救助や処理、迷子の保護などにつとめます。
―山岳救助隊(山岳警備隊)
各都道府県警の地域課に属し、山岳遭難の連絡があれば重い機材を担いで山に入り、救助活動をおこないます。遭難がないときにも登山届けや気象情報を常に把握し、事故の起こりやすい冬には雪山情報をアナウンスし、山岳事故の防止につとめます。(→消防署の山岳救助隊)
水上警察
都道府県警に所属し、覚せい剤や拳銃の密輸や密入国の取り締まり、不審船の警戒、海難救助や水上レジャーの安全維持活動をおこないます。海上保安庁と仕事が重なるケースもありますが、水上警察はおもに沿岸部や河川部を担当します。専門の水上警察署を設置している都市は、東京、横浜、名古屋、大阪、神戸、下関、北九州の7つです。
生活安全警察
ブロークンウインドウ(割れ窓)理論という言葉がありますが、これは落書きなどの軽微な犯罪や非行を徹底的に取り締まれば、強盗や殺人などの凶悪犯罪も未然に防止できるという考え方です。生活安全警察はこの理論に即して、自転車・バイクの窃盗や自販機荒らし、置き引きなどの街頭犯罪や少年犯罪を取り締まり、違法ビデオ・違法サイトの摘発や風俗店の健全化をはかります。また、住民の防犯活動を支援し、ストーカー行為に対しては加害者に警告を与え、必要に応じて被害者を保護します。
―少年課
少年犯罪を取り締まり、飲酒や喫煙、シンナー吸引、違法薬物の摂取をする少年を補導します。
警備警察
SPとして国内外の要人を護衛するほか、大規模災害、大事故の際の交通規制、住民避難誘導をおこないます。
―本部機動隊
都道府県警の警備部に所属し、警備の中核を担う仕事です。全国で約1万名。うち4千名が警視庁に所属し、首都の治安維持活動を担当します。
―SAT(Special Assault Team=特殊急襲部隊)
狙撃用ライフルやレーザー距離測定機を装備し、ハイジャックやテロ、人質立て篭もり事件が起こった際に強行突入して犯人の検挙及び人質の救出にあたります。チーム編成としては突入班、狙撃班、支援班に分かれます。警視庁の第6機動隊など全国7都道府県警の機動隊に属していますが、県境を越えて出動することもあります。SAT隊員になるには各都道府県警において一定の条件で選抜されなくてはなりません。
※ 警察庁職員や都道府県警職員の採用についてはこちら[→採用案内(警察庁)]をご覧ください。
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特別司法警察職員
都道府県警で働く警察官は、正式には一般司法警察職員と呼ばれます。これに対し、特定の法律分野の専門家として犯罪の取締りがおこなえるような権限を与えらた公務員は、司法警察職員と呼ばれます。
おもな特別司法警察職員として、皇宮護衛官、海上保安官や麻薬取締官、労働基準監督官、刑務官などがあります。
航空隊のパイロット
以上は『警察官の仕事と資格』[イーメディア(編) 三修社
(2004/09) ]を参考にしました。
本書は警察の組織やさまざまな職種、警察学校でのカリキュラム、採用試験のガイドや試験対策の講座がある学校の紹介などについても詳しく解説しています。また、女性警察官、女性白バイ隊員の役割や福利厚生についても言及しています。
※改訂版が出ました。
『警察官の仕事と資格
改訂版―警察官になるための徹底ガイド 』 イーメディア
(編さん) 三修社 (2007/04)
【参考書】
『警察マニア!―最新の警察装備から組織のすべてを徹底紹介する! 』 三推社
(2005/12)
『警察官の現場―ノンキャリ警察官という生き方 』 犀川
博正 (著) 角川書店 (2002/12)
『犯罪現場は語る
完全科学捜査マニュアル 』 N・E・ゲンジ
(著), 安原 和見 (翻訳) 河出書房新社 (2003/12/13)
『犯罪捜査大百科 』 長谷川
公之 (著) 映人社 (2000/06)
【試験参考書・問題集】
『大卒警察官〈教養試験〉過去問350
2008年度版 (2008) 』 資格試験研究会
(編さん) 実務教育出版 (2007/02)
『女性警察官採用試験〈2008年度版〉 』 公務員試験情報研究会
(著) 一ツ橋書店 (2006/12)
『大卒程度警察官受験必携―教養・論文・面接・適性試験
(2008年版) 』 公務員試験問題研究会(著)
弘文社 (2006/11)
『大卒警察官合格論文はこう書く! 』 資格試験研究会
(編集) 実務教育出版 (2006/6/2)
『公務員試験受験ジャーナル―国家I・II種
地方上・中級 市役所上・中級 国税専門官 警察官等 (2006-10)
』
『高卒程度警察官受験必携―作文試験・教養試験
一般知能・適性試験 (2007年版)
』 弘文社 (2006/01)
警察庁職員
警察庁は内閣府の外局のひとつ国家公安委員会の傘下におかれ、国家的見地から都道府県警に対して業務指導・監督する行政官庁です。(→警察庁)
1官房(長官官房)5局(生活安全局,刑事局,交通局,警備局,情報通信局)及び全国7箇所にある管区警察局、警察通信部(東京と北海道の2か所)、警察大学校、科学警察研究所、皇宮警察本部からなり、およそ7700人の職員が働いています。
―長官官房
警察行政の基本政策を策定し、総務や財務会計、警察装備の調査研究、庁内の調整をおこないます。
―国際部
長官官房内にあり、国際捜査に関する各国関係機関との協力、国際刑事警察機構(ICPO)に関連する業務、外国人犯罪への行政対策などをおこなっています。
―生活安全局
経済犯や少年非行、コンピュータ犯罪、風俗事犯などの予防や銃器取締り、ストーカー対策などを担当しています。
―刑事局
都道府県警に対する捜査指導や刑事法令の調査研究をおこないます。また、DNA鑑定や指紋児童識別システムなどの鑑識技術を向上させ、都道府県警の鑑識課職員を指導するのも刑事局の仕事です。
―交通局
道路交通関連法令の整備や調査研究、交通安全教育の取りまとめ、高度交通安全システムの開発・向上に関わる業務などを遂行します。
―警備局
テロ行為やスパイ活動を取締るとともに、警備関連の法令整備・調査研究、大規模な災害に対する警備対策の策定をおこないます。
―情報通信局
全国都道府県警の活動の根幹に関わる情報通信環境・設備・システムの開発・導入を担当します。
―警察大学校(→警察大学校)
主に都道府県警の幹部職員を対象として、上級幹部に求められる指導力や管理能力を身に着けるための研修を実施するほか、警察業務に関する研究や研修をおこないます。付属機関として、経済犯罪取り締まりに必要な財務捜査の研修をおこなう財務捜査研修センターや警察情報通信技術やサイバー犯罪取り締まり技術の研究をおこなう警察情報通信研究センター、情報通信技術に関わる教育訓練を実施する警察情報通信学校などがあります。
昭和60年に設置された国際捜査研修所では、都道府県警の国際捜査官に対し、国際犯罪捜査や外国人犯罪取締りに必要な実務研修や英語、中国語、韓国語などの語学研修をおこなうほか、国際協力の一環として海外からの研修員を受け入れています。
―科学警察研究所
科学警察研究所は、犯人の靴に付着した植物の種の特定や使用された化学有毒物の特定といった科学捜査の研究及び実験のほか、交通犯罪・交通事故防止のための科学技術的な研究、犯罪や少年非行の防止を目的とした心理学的・教育学的研究などをおこなっています。
最新鋭の嘘発見器や自動車のナンバープレート読取装置のような最新技術を駆使した捜査機器の研究開発も、科学警察研究所のイニシアティブでおこなっています。また、都道府県警や裁判所から鑑定嘱託を受けたり、都道府県警の鑑定技術職員に対する技術指導を実施することもあります。科学警察研究所で研究者として働くには、基本的に国家公務員採用
I 種に合格する必要がありますが、ときおり公募も実施していますので、興味のある方は科学警察研究所
の採用情報をこまめにチェックしてください。
―皇宮警察・皇宮護衛官
警察庁に属する国家公務員で、皇居や赤坂御所、京都大宮御所、桂離宮、正倉院、葉山や那須にある御用邸などを警備するほか、皇室ご一家や皇族の公務に際して身辺警護にあたります。皇宮警察官になるには国家公務員の皇宮護衛官採用試験に合格する必要があります。受験資格は高校卒業程度で年齢制限があります。都道府県警の試験と同様に、合格しても必ず採用されるわけではありません。
警察庁職員の採用について
警察庁職員になるには、皇宮護衛官以外は国家公務員採用 I 種・II 種試験(大卒程度)に合格する必要があります。試験区分としては「行政」だけでなく「電気・電子・情報」区分や「物理」区分などからも採用されます。(たとえば平成14年度のU種試験合格者の採用内定者(平成15年5月末時点)でいうと「行政」区分受験合格者が15名に対し、「電気・電子・情報」区分が60名、「機械」「物理」区分が5名づつ、「土木」が1名となっています)
警察庁職員や都道府県警職員の採用についてはこちら[→採用案内(警察庁)]をご覧ください。
地検特捜部など検察庁の仕事や裁判官についてはこちら(→裁判が好き)をご覧ください。
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