現業系公務員とは主に地方自治体の職員として一般行政事務以外の技能業務や作業を担当する公務員を指します。民間に比べて会社が倒産することはなく、解雇されるリスクも少ないうえ安定収入が得られるため、根強い人気があります。
現業系公務員には以下のような仕事があります。
動物園の飼育係
公営の動物園で餌やりや健康管理、清掃など動物の身の回りの世話をする仕事です。
校務員(用務員)
地方自治体が運営する公立学校の施設管理(古くなった電球の交換や破損箇所の修繕など)を担当します。
教師や学校事務職員・学校栄養職員は都道府県に採用されますが、校務員の場合、市町村が運営する学校・幼稚園の場合は市町村に採用される職員となります。
学童擁護員
小学校児童の登校時における安全確保に携わる職員のことで、女性の学童擁護員は一般に「緑のおばさん」と呼ばれています。最近はほとんどボランティアの仕事になっています。
公用車の運転士(運転技術員)
中央官庁や地方自治体の役員が乗る車や送迎バス、官庁・自治体が運営する施設の送迎バス、スクールバス、コミュニティバスなどを運転する運転士です。(→車の運転が好き)
衛視・巡視・守衛
地方自治体が管理する庁舎などの建物を警備する仕事です。守衛は建物の門などに設置された守衛室で訪問者の誘導や受付をします。なお、地方自治体の衛視は、国会の衛視と違って警察権の執行などは認められていません。(→警備員)
清掃作業員
廃棄物の回収や公営の建物や道路などの清掃・清浄・動物の死骸処理などをおこないます。
葬儀員
公営の斎場に所属し、霊柩車・棺の手配、火葬場の予約、受付など葬儀に関わる仕事をします。また、火葬場に所属して遺体焼却に関係する業務をおこなう人もいます。(→葬祭従事者)
ほかにも、水道技術員、給食調理員、電気技術員、ボイラー技士、印刷作業員、土木建設作業員、し尿作業員、看護補助員、介助員、ホームヘルパー(訪問介護員)などが現業系公務員として働いています。
公務員のスリム化の動向によって、以上のような技能・現業系の仕事は外郭団体やNPO、嘱託社員、アルバイトなどに任せるケースが多くなっています。しかし、技能の継承や責任の所在を鑑みて、現在でも一部を正規職員として採用する地方自治体が数多くあります。
採用情報についてはホームページよりむしろ、各自治体の広報誌などをまめにチェックしましょう。
採用試験は各自治体で異なりますが、多くは中学卒業程度の試験に区分されます。自治体によっては大学や短大を卒業した人は受験できない場合もあります。
【参考書】
『各県市区町村で実施の技能系・現業系地方公務員採用試験問題集
(2008年度版) 』
公務員試験情報研究会 (編集) 一ツ橋書店 (2007/02)
『技能系・現業系地方公務員採用試験パーフェクト〈2008年度版〉 』 公務員試験情報研究会
(著) 一ツ橋書店 (2006/10) |