―中央労働委員会
労働組合と雇用者側が不当労働行為や争議行為などで紛糾した場合に両者の仲裁や調停をおこないます。
―地方厚生局・厚生支局
全国に7局1支局あり、健康・福祉・医療を所管して、福祉・衛生関係の許認可・監査業務や健康保険組合・厚生年金基金の監督、医療法人・社会福祉法人の管理事務、麻薬覚せい剤等の取締りなどをおこないます。
●麻薬取締官
麻薬及び向精神薬取締法に従って、特別司法警察職員として麻薬取締りを担当する医薬局または地方厚生局・厚生支局の職員です。密売組織の摘発など危険な職務を伴うため、拳銃の携帯が認められています。
麻薬取締官になるには基本的にまず、国家公務員採用U種試験や薬剤師の国家試験に合格する必要があります。詳細はこちら(→麻薬取締官)の採用と研修欄をご覧ください。
―都道府県労働局
各都道府県にひとつづつ設置され、労働基準法関連の違反取り締まりや労災保険・雇用保険料の徴収・補償関係事務、職業紹介関係の事務などを担当します。傘下に公共職業安定所(ハローワーク)や労働基準監督署、地方労働審議会があります。
●労働基準監督官
特別司法警察職員として労働基準法や労働安全衛生法、最低賃金法など労働基準関連の法律に違反した疑いのある事業所を取り締まり・指導するほか、関係法令に関する行政事務をおこないます。
工場の爆発事故や火災など労働災害の疑われる事故が発生した場合には、警察と共に現場検証や実況見分など捜査をおこないます。
労働基準監督官になるには労働基準監督官採用試験に合格して採用面接で選ばれる必要があります。受験資格は大学卒業程度で年齢制限があります。詳しくはこちら(→厚生労働省採用情報)をご覧ください。
※厚生労働省の職員になるには、国家公務員T種・U種・V種試験に合格して採用面接で選ばれるほか、医系技官、獣医系技官、看護系技官、食品衛生監視員、労働基準監督官については特別な採用試験に合格する必要があります。詳しくはこちら(厚生労働省のお知らせ欄にある厚生労働省採用情報をご覧ください。
農林水産省
農林水産業の発展や農山漁村・山間地域の振興、農林漁業者の福祉増進を任務としています。組織は1官房5局、全国7か所の地方農政局、農林水産政策研究所、農林水産研修所、動物医薬品検査所、植物防疫所、動物検疫所、食料・農業・農村政策審議会、農林水産省政策評価会、自然再生推進会議、農林水産技術会議などで、外局の林野庁、水産庁を含めると3万人以上が職員として働いています。
―総合食料局
食料の安定供給体制の確保や飲食料品産業の指導、農産物検査、米の需給調整などを担当します。
―消費・安全局
食料に関する消費者保護や食品表示・規格、農薬・肥料・飼料の安全性確保、土壌汚染の防止策推進などを担当します。
―生産局
稲や麦・大豆・野菜など個別農産物の生産・流通・消費の促進、農業機械に関する技術指導、環境保全型農業の推進、畜産物の生産・流通・消費に関わる施策の推進などを担当します。競馬場の運営に関する監督指導も生産局の仕事です。
―経営局
農業の経営改善に関する施策の推進、農協の監督・指導、新規就農者の育成、農地制度の改善、農業委員会の指導などを担当します。
―農村振興局
農山漁村、山間地域の振興、土地改良事業に関する施策推進、農村整備事業、都市と農村の交流推進を担当します。
―地方農政局
農畜産物・農村に関する施策の普及、地域の実態調査、食の安全性確保のための監視・指導、と消費者行政、食品産業行政事務、農業施策の推進、農村・山間地域の振興、農村整備事業の促進、統計情報の収集・作成を担当します。
※ 農林水産省の職員になるには、国家公務員T種・U種・V種試験に合格して採用面接で選ばれるほか、獣医系技官、研究職員については特別な採用試験に合格する必要があります。詳しくはこちら(農林水産省の採用案内)をご覧ください。
経済産業省
経済社会システムを支える制度や技術基盤を整備し、日本の経済活力の向上をはかることが任務です。組織は1官房6局、地方支分部局の経済産業局、産業構造審議会、日本工業標準審議会、総合資源エネルギー調査会などによって成り立っており、外局を含めるとおよそ8400人が職員として働いています。
―経済産業政策局
経済構造改革、産業構造の改善、不正競争の防止、産業再生や新事業の創出促進、地域経済の育成に関わる施策の推進、商業・鉱工業に関する統計調査を担当します。
―通商政策局
通商政策の立案や調整、通商統計の作成、通商に関する多数国協議や国際会議、国際機関に関する事務手続き、2国間の通商協定・取り決めに関する事務手続きを担当します。
―貿易経済協力局
国際経済協力に関する政策の企画・調整、輸出入の承認、貿易保険に関する行政事務などを担当します。
―産業技術環境局
鉱工業関係の科学技術に関する政策の企画立案や調整・国際事務、産学協同の推進、民間の技術開発環境の整備、研究・開発助成、開発の技術指導、工業標準化の整備・国際調整、鉱工業製品のリサイクル振興を担当します。
―製造産業局
航空宇宙産業や産業機械、自動車、鉄鋼、非鉄金属、化学、バイオ産業、繊維などの産業振興を担当します。
―商務情報政策局
情報処理システムの開発・普及・技術向上支援、情報通信機器産業や映画・ゲーム・印刷などの文化情報産業の振興、商業、サービス業の振興及び消費者保護を担当します。
―経済産業局
北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国、九州の8か所にあり、全員でおよそ2000人が働いています。新事業の創出支援や産業育成、技術開発支援など内部部局が企画した政策を各地域で具体化します。
資源エネルギー庁
鉱物資源やエネルギーの安定供給の確保を主な任務としています。組織は国際課や企画・総務的な役割を担う長官官房、省エネルギー・新エネルギー部、資源・燃料部、電力・ガス事業部、特別の機関である原子力安全・保安院から成り立っており、およそ1100名が職員として働いています。
中小企業庁
中小企業と一口で言っても血気盛んなベンチャーと成熟産業の企業の孫請けをしている零細企業では支援の方針自体が異なってきます。中小企業庁は中小企業をめぐる行政的環境の整備や地場産業の育成、起業家支援、中小企業の資金面や情報面、技術面、人材面等の支援を推進します。長官官房、事業環境部、経営支援部、中小企業政策審議会から成り立っており、およそ200人(2005年)の職員が働いています。所管の独立行政法人・中小企業大学校では、起業家や中小企業経営者にさまざまな研修をおこなっています。
※経済産業省や資源エネルギー庁、中小企業庁の職員になるには、国家公務員試験に合格して採用面接で選ばれる必要があります。詳しくはこちら(経済産業省の採用情報)をご覧ください。
国土交通省
国土計画や都市・河川・道路・住宅・港湾等の整備改善、交通政策、観光政策の企画・調整を担当しており、公共事業の約8割を握ると言われています。組織は内部部局の1官房13局、地方整備局、地方運輸局、運輸監理局、地方航空局、航空管制部、北海道開発局、国土交通政策研究所、国土技術政策総合研究所、国土交通大学校(研修機関)、航空保安大学校、国土審議会、社会資本整備審議会等の関係審議会、国土地理院などから成り立っており、およそ4万5000人の職員が働いています(2005年現在)。
―総合政策局
省全体の総合的・基本的な政策立案、土地収用、不動産業や倉庫・貨物運送取扱事業・旅客交通・観光業の振興・指導・支援、関係法令の整備・調整、調査・統計などを担当します。
―国土計画局
全国総合開発計画・国土利用計画の取りまとめ、特定地域の大規模事業に関する行政事務、三大都市圏の整備関係事務を担当します。
―土地・水資源局
土地・宅地・水資源関係の政策推進、土地利用や水資源開発の基本計画立案、土地取引の規制・指導、不動産の鑑定評価、水源地域対策などを担当します。
―都市・地域整備局
三大都市圏の再生計画推進・大規模事業の調整、市街地の再開発や土地区画整理事業、防災対策、街路・公園・緑地・下水道・駐車場等の整備改善、過疎地・豪雪地帯・離島の振興・整備などを担当します。
―河川局
河川や海岸の整備・保全・管理、治水・水利事業の企画・推進、運河・堤防・砂防など災害防止策の企画・調整等を担当します。
―道路局
道路整備事業計画の策定、道路の保全・管理、交通安全対策などを担当します。
―住宅局
住宅の安定供給や持家取得支援、居住環境の整備、建築基準法に関わる施策推進、建築物防災対策指導、住宅資金の融資などを担当します。
―鉄道局
鉄道・軌道の整備や安全確保、鉄道利用者の利便性向上支援、鉄道車両・鉄道関係設備の製造事業支援などを担当します。
―自動車交通局
自動車の登録・安全確保・環境対策、バス・タクシー・トラックなど道路運送事業の振興・指導などを担当します。
―海事局
海運業や港湾輸送・荷役事業、造船業、船用工業を管轄し、船舶に関する登録・安全確保・海洋汚染防止の指導、船員の労働環境改善、海技資格等を担当します。
―港湾局
港湾や航路に関係する海岸の整備・保全・管理、海洋汚染の防止・除去、公有水面の埋立・干拓などを担当します。
―航空局
空輸事業を管轄し、飛行機の登録や騒音・環境対策、パイロット養成や管制体制の維持発展を担当します。
―地方整備局
東北、関東、北陸、中部、近畿、中国、四国、九州の8か所に設置され、国土交通省直轄の道路や河川、港湾、空港、官公庁所有の建築物等を整備・維持管理します。
―地方運輸局
北海道、東北、関東、北陸信越、中部、近畿、中国、四国、九州の9か所にあり(兵庫県は神戸運輸監理部、沖縄県は内閣府沖縄総合事務局運輸部)運輸・交通関連の行政施策の推進・関係事務を担当しています。
※ 国土交通省の職員になるには、国家公務員試験に合格して採用面接で選ばれる必要があります。詳しくはこちら(国土交通省の採用情報)をご覧ください。
各省庁の大臣官房・長官官房
各省庁には、上記で紹介した各部局のほかに大臣官房(省の場合)、長官官房(庁の場合)があります。大臣官房・長官官房は、たとえるなら各省庁の総務兼経営企画部門のようなもので、各省大臣や長官のもとで基本的な運営方針を策定するほか、省庁内人事、会計、文書管理、広報などを担当します。
なお、本ページは、『めざせ公務員
省庁ガイド〈2004‐5年度版〉
』――TAC出版
(2004/06)――及び各省庁のホームページを参考にして作成しました。