プロ野球に関わる仕事がしたい スポーツが好き


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|(→Major LEAGUE (メジャー・リーグ) 2007年 08月号 [雑誌]



 プロ野球は野球選手や監督だけでなく、さまざまな職種の人が関係するビッグビジネスです。

プロ野球選手
 プロ野球の選手になるのは、かなり小さい頃から野球をやっている人がほとんどです。プロ野球選手になるには高校や大学、社会人野球で活躍してドラフトで選ばれるか、入団テストに合格する必要があります。
 プロ野球のチームは何も日本野球機構(NPB)傘下のセ・パ両リーグ12球団だけではありません。2005年にリーグ戦を始めた四国アイランドリーグもありますし、アメリカやキューバ、台湾、中国、韓国など海外にもあります。

 ドラフトにかからなかったとしても、大学や社会人野球に進んだり、メジャーリーグの下部組織に入るなどして実力を磨く道があります。


選手のマネージメント会社職員
 個人事業主であるプロ野球選手に代わって、テレビ・ラジオへの出演交渉、CM交渉、契約書・請求書の作成、スケジュール管理、選手個人の広報、通訳・翻訳などをおこないます。ちなみに日本では球団との契約の代理交渉は、弁護士資格のある人だけに限られています。

(社団法人)日本野球機構職員
 オールスターゲームや日本シリーズ、アジアシリーズ、日米野球といった公式戦以外の試合を企画・運営するほか、12球団を同時に扱うものについての意匠・商標権を管理します。トップの会長はコミッショナーと呼ばれます。
 ※なお、2006年6月に、コミッショナー事務局及びセ・パ両リーグ連盟は、将来的に統合される方向に内定しました。

セントラル野球連盟・パシフィック野球連盟職員
 公式戦の日程調整、各リーグ独自ルールを定めたアグリーメントの作成、個人記録・タイトルの授与のほか、公式記録員や審判部の仕事も含まれます。

プロ野球審判員
 連盟職員ではなく、各連盟と契約を結ぶ個人事業主です。審判員になるには高校野球や社会人野球の審判経験を積むなどして、各連盟が不定期に実施する公募試験に合格する必要があります。 詳しくはこちらをご覧ください。

NPB傘下球団職員

営業
 一般的に法人企業に対する年間指定席の売り込みや、団体観戦ツアーを取り扱う旅行代理店との商談、スポンサー企業との関係維持・新たなスポンサーの開拓、球団グッズの販売、球団がもつロゴやペットマークの使用権を売るライセンス販売、などを担当します。
 現在のところ親会社から出向するケースが多いので、球団職員を希望する方は親会社に就職するのがベストです。ただ、ときおり球団自体が営業部員を公募しているケースがあるため、球団のホームページをこまめにチェックしてみるのも良いでしょう。 (→営業の仕事

広報
 おもに球団自体の広報を担当する「球団広報」と、監督や選手の広報をおこなう「チーム広報」のふたつに分かれます。球団広報は親会社からの出向社員、チーム広報は選手の気持ちがよくわかる元選手が担当することがほとんどです。日本のプロ野球において広報の重要性が飛躍的に増していることから、固定ファンの獲得・維持やメディア対策に強い「広報のプロフェッショナル」が求められています。(→広報の仕事

編成
 予算総額をベースに監督・コーチ・選手の年棒など支出を調整する仕事です。新人の発掘やトレード候補の選択に関わるスカウトも編成部に所属しています。スカウトは、ほとんどもと選手やコーチだった人です。

 ほかにも経理総務といった管理的な仕事や選手のマネージャ(球団マネージャ)、トレーニングコーチなどの仕事があります。


独立リーグ球団の職員
 現在のところ、四国アイランドリーグ(IL)には、四国アイランドリーグ運営事務局(株式会社IBLJ)のもとに独立採算の4球団があります。NPBでの活躍を目指す選手の育成がおもな目的ですが、あくまでもプロ野球の球団であり、試合の観客動員が難しいことから経営的にまだまだ厳しいとはいえ、球団運営の新たな試みがおこなわれています。わずかな数の職員で試合の運営からスポンサー獲得、チケット販売、グッズ販売、球場・練習場の確保、イベント企画運営、人事・経理などの管理的な仕事までをこなしています。現在のところ、ボランティアの支援に支えられているところが大きいといえます。
 

球場職員(スタジアム職員)
 日本のプロ野球では球団経営と球場経営が分かれているところが多いです(親会社は同じでも経営が違う場合が多い)。利益・コスト配分が複雑で弊害が多いため、球団と球場を一体として経営する傾向が強くなってきてはいますが、一本化がうまくいっているところばかりではありません。プロ野球の試合だけでは球場経営は成り立ちませんので、コンサートやイベントを誘致・企画・運営する仕事があります。 (→イベントが好き
 球場職員の採用人数は限られており、欠員が出たときに補充の募集をおこなう程度です。

 スタジアムに関わる仕事としては、球場の運営管理や球場整備、飲食販売、オルガン弾きや場内アナウンスの仕事、ビールの売り子、場内警備員(警備会社に勤めます)などがあります。
場内アナウンサー
 球場の場内アナウンスルームで選手の紹介などをおこないます。雇用形態は球団・球場によってさまざまで、球団やスタジアム運営会社の職員の場合もあれば、アナウンサー事務所から派遣される場合もあります。球団職員やスタジアム運営会社の正社員の場合、一般にアナウンスの仕事だけでなく、事務や雑用もこなさなくてはなりません。

通訳
 球団と契約して、外国人選手が日本人選手やトレーナー、監督と意思の疎通をうまくはかり、気持ちよくプレーできるよう努める仕事です。ネイティブ並みの外国語が話せるだけでなく、日本と外国のプロ野球の事情の違いや文化的相違点に精通し、選手と強い信頼関係を築ける人でなければ務まりません。
 プロ野球関係の通訳になるのに決まった道はなく、誰かの紹介で、というケースがほとんどです。日本人選手がメジャーリーグで活躍するケースが増えましたので、アメリカに長期間滞在して選手や関係者と親しくなったり、国内でも球団関係者の会合に出かけていって自分を売り込むなどコネクションづくりが決め手になります。通訳から球団の国際スカウトになった人もいます。台湾や韓国、キューバの選手もいますので、中国語や韓国語、スペイン語の通訳もいます。

木製バット職人
 木製バットのメーカー等に所属するか、あるいはフリーの立場で、硬式野球に用いられる木製バットを製作する職人です。プロ野球の選手が使うオーダーメードのバットをつくる職人は、寸分の狂いもなく削り出す高度な技術が求められます。日本の球界では以前から北海道産のアオダモが用いられてきましたが、最近ではアメリカのメジャーリーグで使われるホワイトアッシュ製のバットを好む選手が増えてきました。

 そのほか、プロ野球に関わる仕事としては、日本プロ野球選手会事務局やプロ野球マスターズリーグ球団などの運営の仕事、スポーツライター一般新聞社の運動部記者、スポーツ新聞やスポーツ専門誌の記者(→書く仕事が好き)、テレビ局のスポーツ番組製作スタッフ(→テレビが好き)、アナウンサー(→テレビアナウンサー →ラジオアナウンサー)、スポーツプロモーション会社の職員などがあります。

 プロ野球だけでなく野球全体に範囲を広げると、日本野球連盟に属する社会人野球クラブチームの運営の仕事、野球用具の開発、野球用具のメーカーやショップの経営者・従業員、バッティング・センターの経営者・従業員、少年野球の監督・コーチなどの仕事があります。



【参考書】
 本ページの内容は次の本を参考にしています。プロ野球に関わる仕事に就きたいと考えている人は、ぜひ買って読んでください。

 プロ野球に関わる生き方 プロ野球関係者になりたいアナタに 斉藤直隆(著) アスペクト出版  [2006年7月]
 この本は『プロ野球選手という生き方』の続編で、球団職員のトレーニングコーチや広報、営業、独立リーグ球団運営者、球場職員、連盟の公式記録員、選手会事務局職員、マネージメント会社の役員、スポーツメディアや野球用品の営業など、プロ野球に関わるさまざまな職種の人たちにインタビューをして、野球ビジネスの実態に迫っています。

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 『野球でメシが食えるか? 野球のお仕事大紹介 スタジオダンク(著) ノースランド出版  [2006年9月]
 この本は、プロアマを問わずプレイヤーや監督、トレーナー、専門学校のコーチ、球団広報や球団プロモーション、国際スカウト、クラブチームのマネージャ、スポーツ新聞記者や野球番組プロデューサー、スポーツライター、スタジアム整備員、バッティングセンター経営者など野球に関わる仕事を幅広くとらえて現場の声を紹介しています。

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